ダイエットや美容、健康維持のために運動は大切なもの。しかし、同じ運動をしていても、時間帯によって効果は変わってくるのです。
さて、あなたにとって最適な時間はいつでしょうか?
運動のベストタイムは?
朝の運動のメリット
- 代謝をアップさせる
寝ている間は副交感神経が優位になっていますが、起床とともに活動を促す交感神経が働き始めます。朝に運動をすると、交感神経の働きがさらに刺激され、1日の基礎代謝が10%UPすると言われています。
ただし、起床直後は水分が不足しているので、補給してから運動を開始しましょう。ウォーミングアップも十分に行って下さい。 - 脂肪を燃焼しやすい
朝の運動は日中の脂肪燃焼にも関わり、ベルギーの研究では朝に運動をする人の方が多くの脂肪を燃焼するという報告がされています。また、朝はエネルギーとなる糖分が少ない状態なので、脂肪がエネルギーとして使われやすくなります。
ですが、たんぱく質も使われやすくなるため、筋肉を落としたくない人は軽く糖分を補給してから運動すると良いですよ。
夜の運動のメリット
- パフォーマンスが高まる
人間の体温は夕方から夜にかけて最も高くなり、筋力や筋肉の反射速度、肺の機能なども高まります。様々なスポーツ競技でこの時間帯の成績が良いという報告があり、パフォーマンスが最も高くなる運動に適した時間帯であると言えます。
また、体が温まって柔軟になっているため、ケガのリスクも減ります。 - 筋肉をつけやすい
体が温まっており、夕食後しばらく経って血中アミノ酸濃度が高くなっている夜は、筋力トレーニングをするのに良い時間です。その後に休息・睡眠をとれることも、筋肉を作るために効果的。
朝と夜のトレーニングを比較した研究では、夜の方が筋力の向上が20%高かったそうです。
運動を避けたい時間
- 食後すぐ
食事の後は、消化のために胃腸に血液が集中します。その時に運動をして筋肉に血液を使ってしまうと、消化不良の原因になります。食べてすぐに運動すると脇腹が痛くなるのは、血液の貯蔵庫である「ひ臓」が収縮し、足りない血液を搾り出そうとしてるからなのです。
食後1時間は過度な運動は控えましょう。 - 寝る直前
就寝前に運動をすると交感神経が働いてしまい、体の寝る準備を妨げて深い眠りにつくことができなくなります。もし運動をするならば、リラックスして副交感神経が働くストレッチなどがおすすめです。
運動の目的に合わせて、それぞれの時間帯での効果を見直してみては。
でも、一番大切なのは「無理なく続けること」ですので、自分の生活リズムに合った時間を見つけて下さいね。