ひらがな?漢字?「様」と「さま」宛名の敬称の使い分け方

 

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「様(さま)」はひらがな?漢字?

メールや手紙の宛名の敬称で使われる「様(さま)」。あなたはひらがな、漢字、どちらを使いますか?

今回は、この「様(さま)」を、ひらがな/漢字、どちらを使う方が適切なのか、一緒に考えましょう。

結論

「様」と「さま」、どちらを使うか、正解はありません

ただし、

  • 公的な文書やビジネスメール、封筒やハガキの宛名には、漢字の「様」
  • 読みやすさや、親しみを込めたい場合などには、ひらがなの「さま」

を使う方が好ましいとされています。

「様」、「さま」の印象

鈴木 太郎様

鈴木 太郎さま

漢字とひらがな、それぞれを並べてみると印象が違いますよね。

  • 「様」の印象 :きちんとしている、堅苦しい、格式のある
  • 「さま」の印象:柔らかい、カジュアル、親しみのある

ではないでしょうか。

また、漢字の名前のあとに「様」を使うと読みづらいという理由で「さま」を使うこともあります。

これらを踏まえて、状況やお相手に合わせて使い分けましょう。

なお、皇族の方の敬称は「さま」とひらがなで表記されます。これは、親しみやすさを表すためという理由からだそうです。

ビジネスではどうする?

ビジネスの場では、「様」と漢字で書くほうが一般的であり、多くのかたが受け入れやすい書きかたです。

初めてのやり取りで、「さま」を使うと、馴れ馴れしい、と思われる可能性がありますので、最初は「様」ではじめ、何度もやりとりをする中で、親しみを込めて「さま」にかえるのもいいですね。

ただし、「さま」とひらがなで書くほうが正しい、という考えの方もいらっしゃるため、お相手の書きかたに合わせましょう

また、会社でルールがある場合は、それに従いましょう。

郵便物

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いかがでしょうか。漢字の「様」とひらがなの「さま」。どちらを使うほうが良いかは、様々な考えがあります。

正解はないということを前提に、一般的にはどのように使われているのか、そして、お相手や状況に合わせて柔軟に使い分けられるといいですね。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

 

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毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン

マナー講師 林慶子さんの「毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン」
Written by

林 慶子(マナー講師)

(好印象マナー講師)

福岡県出身。イギリスの幼稚園や小学校で日本文化を教えるインターンシップに参加後、こども英会話スクールマネージャー、アウトソーシング会社で新卒採用業務などの経験を経て、ANA客室乗務員として約11年勤務。
国内・国際線チーフパーサーや、国際線ファーストクラスを担当。インストラクターとして各種訓練に従事。在職中に心理カウンセラーの資格を取得。
ANA退職後、今まで培った経験と心理カウンセラーの資格を活かし、『好印象マナー講師』として起業。
LIFE JEWELER=人生を輝かせる人 として、カタチだけではなく心遣いを伝えるためのマナー、周りの人だけではなく自分もHappyになるマナーをコンセプトに、研修・講座を開催している。
【HP】https://lifejeweler.net/
【Instagram】https://www.instagram.com/life.jeweler/

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