手帳を書きたいと思っているのに、なぜかペンが止まってしまう朝はありませんか?
書こうと思うほど、きれいに書かなきゃ、続けなきゃと力が入ってしまうもの。
でも実は、手帳は正しく書くことより、手帳を書くことで行動と感情、両方の現在地に気づくことのほうがずっと大切です。
なぜなら、現在地がわからないままでは、人は本当に向かいたい方向へ進むことができないから。
どんなに「こうなりたい」という理想があっても、どんなに「これをやりたい」という願いがあっても、今の自分がどこにいるのかが見えていなければ、そこへ近づいていくことは難しいものです。
だから私は手帳を書く時間を、未来を整える前に、今の自分の感覚に立ち返り、本来の自分を置き去りにしない時間として大切にしています。
今回は、忙しい朝でも無理なく続けられる、自分軸を取り戻す1分の手帳習慣をご紹介します。
はじめまして。おはようございます。
Total Life Harmonist/手帳と暮らしを整える専門家のかなころです。
私はこれまで、手帳と暮らしを通して、目に見える外側にあるモノ(整理収納)と、目に見えない内側にある感情(手帳)の両方を整えるお手伝いをしてきました。
プロフィールにも書いていますが、私はパニック障害を経験し、現在も体調と付き合いながら暮らしています。
これまで当たり前にできていたことが、ある日突然できなくなる。そんな時期を通ってきた私にとって、一冊の手帳は、思っていた以上に大きな支えになりました。
体調も気持ちも揺れやすかったあの頃、頭や心の中にあるものを、ただ外に出せる場所があること。できたことも、できなかったことも、そのまま置いておける場所があること。
それだけで、生活のリズムが完全に途切れてしまうのを、そっとつなぎ止めてもらっていたように思います。
書けた日ばかりではありません。たった一行の日も、白紙のまま閉じた日も、何度もあります。
それでも手帳は、「ちゃんと書けたか」ではなく、「今の私に戻ってこられるか」を静かに教えてくれました。
正解の書き方を探すほど、手帳は遠くなる
手帳について、よくこんなお声を聞きます。
・手帳に何を書けばいいですか?
・続くコツはありますか?
・きれいに書けません…
でも実は、手帳にたった一つの正解はありません。
けれど、その人にとっての正解は、必ずあると私は思っています。
誰かの書き方をなぞるのではなく、今の自分に合う形を見つけていくこと。それが、手帳と長く付き合っていくいちばんの近道です。
【朝1分】手帳に何を書く?自分軸を取り戻す簡単習慣
私は毎朝、手帳のいちばん上に、ある問いを置いています。
それは、今日の私は、どんな一日を過ごしたい?という問いかけです。
朝の自分が思い浮かべた一言を、今日のわたしへ手渡すような感覚で書いています。
それは、今日がうまく流れていくイメージを、言葉にするような感覚です。
たとえば、
・今日はゆっくりいこう
・ひとつ終えたら、それで十分
・人と比べない
・無理しない
どんなに短くても大丈夫です。
実際に私が書いてきた「私に送るひとこと」をご紹介しますね。



おすすめは、自分が好きな色のペンで書くこと。そして目立つように大きめに書くこと。
もし、言葉が思い浮かばない朝は、「今の気分は○○」これだけでも、十分です。
1分だけ立ち止まって、今の自分にやさしく目を向けること。
その小さな積み重ねが、自分を置き去りにしない感覚を、少しずつ育てていく。私はそんなふうに感じています。
この一言を書き続けてきて思うのは、「1分でも立ち止まらずに、ただ目の前のタスクをこなして一日を過ごしてしまう」そんな流れに飲み込まれにくくなった、ということ。
「今日はこういう日にしたいんだな」と、朝の自分が一度言葉にして紙の上に置くだけで、一日の途中で、ふとその言葉を思い出す瞬間が増えていきました。
完璧にその通りに過ごせるかどうかは…朝の段階ではわかりません。それでも、いろんなことが起こる一日の中で、気持ちが流されそうになったときに、「今日はこうしたかったんだよね」と、自分で自分の舵をゆっくりと戻せるような感覚があります。
そんなふうに途中で戻ってこられる余白があるほうが、手帳は長く、やさしく続いていきます。
手帳は、がんばる日々の中で自分に戻る場所
気づけば、目の前のことを回すだけで一日が過ぎていくことも少なくありません。
だからこそ、手帳の時間だけは、上手に書くことよりも、自分の状態を確かめ、今の自分の感覚に立ち返る時間としてそばに置いてもらえたらと思っています。
手帳は、未来を管理するだけのものではなく、今の自分を受け止める場所にもなります。
この連載では、
・書けない日の手帳の使い方
・忙しい朝でも続くコツ
・季節ごとの整え方
・自分軸を育てる書き方
などを毎月、暮らしのリズムに寄り添いながらお届けしていきます。
もしよろしければ、明日の朝。たった1分、手帳を開く時間をつくってみてくださいね。
この連載を通して、手帳との心地よい付き合い方を、少しずつ一緒に見つけていけたらうれしいです。
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