ジメジメとした夏の夜、なかなか眠れずに困ったことはありませんか?暑さで眠れない日々が続くと、体調にも悪影響が出てしまいます。
睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美さんのコラムでは、睡眠に関するさまざまなお悩みを解消するヒントが満載!
そこで今回は、寝苦しい夏の夜も快適になる、ぐっすり眠るための習慣を3つご紹介します。
【快眠ヒント1】季節に合った「寝室環境」を作る
夏になると暑さで誰もが寝苦しくなりますが、さまざまな研究から高温高湿な状態では眠りにくくなることがわかっています。
夏の間はクーラーや扇風機を活用し、室温26~28℃前後、湿度50%前後を保つようにしましょう。
人の体温は日中は活動しやすいように少し高く、夜は疲労してヒートアップした脳を休めるため体温が少し低くなります。
しかし、夏は温度も湿度も高いため、熱がうまく放散されにくく、寝苦しくなってしまうのです。
寝室の環境を快適に保つ工夫を取り入れましょう。
寝る前に気をつけたい「寝室環境」の整え方
- 窓やドアを開け放し、部屋の空気を動かして
- まずはクーラーで一気に冷やそう
- 寝具を夏用にチェンジ
- 入浴後は換気扇をつけたまま
以上のポイントを抑えて部屋を快適にすれば、睡眠の質も良くなります。
クーラーや扇風機を使用する際には、風が直接当たらない位置にベッドを置いて冷えすぎないように注意してくださいね。
(参考:暑くて熟睡できない…を解消!気持ちよく眠るためのコツ)
【快眠ヒント2】メリハリのある生活で「体内のリズム」を整える
朝起きた時に明るい太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて約16~17時間後に眠りやすい状態になります。
日中は深部体温も血圧も高くなって交感神経が優位になり、活動しやすい体になります。
夜はその逆で、深部体温も血圧も下がっていき、副交感神経が優位になって眠りやすくなります。
朝まで目を覚まさずにぐっすり眠るためには、この働きを妨げないように規則正しく過ごすことが大切。
昼間に適度な運動をすると体温が上がり、よりメリハリのある生活になりそうですね。ただし、熱中症には十分に注意して行ってくださいね。
(参考:今年の夏は特に注意!朝までぐっすり眠るための工夫いろいろ)
【快眠ヒント3】カーテンにひと工夫!「朝の光」をコントロール
そして最後に、快眠のために意識して欲しいのが、朝の光をコントロールすること。
光に大きく左右される人の眠り。強い光は覚醒を促すため、夜になったら照明を暗くし、スマホなどの使用も控えたいところ。
ですが、日照時間が長い夏は、太陽の光で早朝に目が覚めてしまうことがあります。
この時期は「遮光カーテン」を使い、暑さや光の侵入を防ぐようにしましょう。
ただし、真っ黒な寝室では目覚めが悪くなってしまうことがあるので、カーテンの端を少しだけ開けて、わずかに光が入るようにしておくのがおすすめ。
起きた際には、一気にカーテンを開けるとシャキッと目が覚めますよ。ぜひお試しください!
(参考:入浴&カーテンにひと工夫!夏の熟睡をかなえる2つの習慣)
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寝苦しい夏の夜もぐっすりと眠れる習慣をご紹介しました。
睡眠不足が続くと、免疫力が低下したり仕事や勉強のパフォーマンスが落ちることも。質の高い睡眠で、健康的な毎日を過ごしましょう。