大切なのは“安心感”!寝室のないワンルームでぐっすり眠るコツ3つ

 

連載「教えてユミ先生!睡眠のお悩み解決室」では、気持ちのいい朝に欠かせない「睡眠の悩み」を解決するヒントを、日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクターの竹内由美さん(ユミ先生)に教えていただきます

今回のお悩みテーマは…「ワンルームでぐっすり眠るコツ」〜前編〜

(お悩み)ワンルーム暮らしで寝室がなく、物が多くリラックスして眠れません。汚れも気になるし、限られたスペースで睡眠環境を整えるコツは?

寝室が無いと眠りにくいのはなぜ?

ワンルーム

ぐっすり眠るためには、寝室=眠るためだけの部屋を持つのが理想です。しかし、日本の住宅事情ではなかなかそうはいきませんよね。家族と暮らしている場合は、勉強する場所+眠る場所が自分の部屋になっている方が多いと思いますし、一人暮らしの場合は、ワンルームという方も少なくないでしょう。

前者の場合、テレビのあるリビングや食事をするダイニングとは別の場所に寝室があるので、眠りモードに気分を切り替えやすく、比較的眠りやすいかと思います。

一方、ワンルームの場合は、眠るのも食べるのも、くつろぐのも同じ部屋。うまく気持ちの切り替えができないせいで、眠りにくさを感じる方も多いようです。

ぐっすり眠る条件=安心感

ぐっすり眠る女性

ぐっすり眠る条件の一つとして挙げられるのが、安心感

もし、ワンルームのお部屋の中に荷物が多くて、気持ちが落ち着かないと感じるなら

  • 思い切ってモノを減らして落ち着く環境を作る
  • (モノが減らせない場合は)2部屋以上ある家へ引っ越す

このいずれかをおすすめします。しかし、どんな環境だと安心できるかは個人差が大きく、動物的な本能とも言えるのか「広くて何もない部屋では落ち着かず、狭くて暗い場所の方が安心できる」という人もいるはず。

また、モノが多くても「自分の好きなものに囲まれているとホッとする」という人もいるでしょう。(だからこそ、コンパクトなワンルームでも快適に眠れる人がいます)

いずれにしても、自分が安心感を感じられる環境を知り、それに近づくような工夫をすれば、ワンルームでも快適さをアップさせることができます。

ワンルームで快適に眠るための工夫3つ

【1】照明

まず気をつけたいのが照明。夜になったら暗めの間接照明にし、できればテレビの照度も暗めに調整しましょう

テレビについては、サイズにも気を付けて。部屋が狭いのにテレビが大きいと、光刺激を受けやすく眠りにくくなってしまいます。

【2】家具の色彩

ベッドのインテリア

気持ちを落ち着かせたい人は、インテリアの色もチェックして。いろんな色が混在していると、落ち着かなくなるので、ある程度、色を統一するとよいでしょう。また、細かなものはなるべくクローゼットや引き出しの中にしまって、スッキリ見せるのもよいでしょう。

色彩心理学では、赤やオレンジなどの暖色系は、太陽に近い色のためか交感神経を刺激して覚醒を促し、ブルー系の寒色系は気持ちを落ち着かせると言われているので、寒色系にするのもよいでしょう。

ただし、寒色系はその言葉通り「体感温度が低くなる」ので、夏は寒色系、冬は暖色系をプラスするなど、季節に合わせた空間づくりを楽しんでみてください。

家具を買い替えなくても、マルチカバーを使ってソファやベッドに掛ければ、簡単に雰囲気を変えられますよ。

【3】家具の配置

もう一つ気を付けてほしいのが家具の配置です。日本は地震が多い国。寝ている間に家具が倒れてケガをするようなお部屋だと、安心して眠れませんよね。

ベッドの周囲の家具はしっかり固定するか、高さのない低めのものにしましょう。

☆後編は、5月29日(土)朝4時に公開予定です。どうぞお楽しみに。

 

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Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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