おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:大切にしたい行事。「お彼岸」の豆知識
2023年9月23日(土)は、秋分の日です。
秋分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じになる日。毎年同じ日ではなく、前年の2月1日に国立天文台から出される「暦要項」をもとに決められます。
そして、この秋分の日を中日とした1週間が、「お彼岸」です。
お彼岸の由来
あの世⇒彼岸(ひがん)
この世⇒此岸(しがん)
と呼び、仏教では、彼岸は西、此岸は東に位置すると言われています。
この昼と夜の時間がほぼ同じになる秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、彼岸と此岸が最も近くなる、とのことから、ご先祖様と私たちが通じやすくなる、と考えられてきました。
このような理由で、秋分の日の1週間は、ご先祖様を敬い、亡くなった方を偲ぶ期間となったんですね。
おはぎとぼたもちの違い
ところで、1年の中で彼岸は2回あります。「春分の日」と「秋分の日」ですね。
その時の食べものといえば…おはぎ?ぼたもち?さて、どちらでしょう?
秋分の日に食べるのは、「おはぎ」です。これは、秋に咲く「萩(はぎ)の花」にちなんでいます。
一方、春分の日は「ぼたもち」です。これは、春に咲く「牡丹(ぼたん)の花」にちなんでいます。
牡丹の花は大きいので、ぼたもちの方が大きく丸く作られるそうですよ!
つぶあん or こしあん、どっち?
材料となる小豆は、秋に収穫されます。
そのため、採れたての小豆が使える秋のおはぎは、皮ごと使った粒あんを使い、冬を越した春のぼたもちは、かたくなった皮を取ったこしあんを使う、のだそうです!
おはぎとぼたもちをお供えする理由
お彼岸におはぎやぼたもちをお供えするのは、赤い色の小豆には邪気を払う力があるとされていて、御先祖様の供養になると考えられていたからだとか。
だから、あんこの存在感があるおはぎやぼたもちがお供えされているんですね。
まとめ
今、私たちがここに在るのはご先祖様のおかげです。そしてご先祖様や故人は、いつも私たちのことを見守ってくれています。
そのことに感謝し、お彼岸の期間はぜひ、おはぎやぼたもちをお供えし、ご先祖様に手を合わせましょう!
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秋分の日を境に、夜の時間が日に日に長くなっていきます。残暑厳しい中にも、季節は変わってきています。
気温差で体調を崩さないよう、どうぞご自愛くださいね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!