おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:感謝を伝える「お中元」のマナー
暑い夏はもうすぐそこ!
さて、夏のご挨拶と言えば、「お中元」と「暑中見舞い」です。いまでは贈ったり出したりする方は少なくなってきましたが、どちらも昔からのステキな風習です。
ということで、今日は「お中元」の意味とマナーをご紹介します。「特にお中元を贈る予定はない」と言う方も、どんなものかだけでも知っておくと役に立つかもしれませんよ。
お中元と暑中見舞いの違い
お中元は、その年の上半期の感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。
一方、暑中見舞いは、夏の暑い時期に、送る相手の健康を気遣うためのものです。通常は、年賀状と同じくハガキで送ります。
お中元とお歳暮の違い
お中元と似た贈り物に「お歳暮」がありますが、お歳暮は「一年間の感謝の気持ちを込めて冬に贈るもの」なので
- お中元を送ったら、お歳暮も贈る
- どちらかだけを送るなら、「お歳暮」のほうを贈る
というのが一般的です。
金額も、お歳暮の方が高額になることが多いです。
お中元の相場は?
お中元は、どなたに贈るかによって異なりますが、一般的な相場は3,000円~5,000円程度です。
お歳暮の方が2~3割程度高めのものを贈ることが多いため、その点も考慮しながら選ぶといいですね。
お中元のお返しはするべき?
お中元をいただいた際、お返しは必要ないとされていますが、お礼の言葉は伝えたいもの。できればすぐに、お礼の手紙を出すとよいでしょう。
「どうしてもお返しを贈りたい!」というときは、お礼状を添えて「同額か、少し低い金額のもの」を贈りましょう。
いただいたものより高額だと、「もう結構です」の意味になってしまいます。
喪中でもお中元を贈ってもいいの?
お中元は「感謝の気持ちを伝えるもの」なので、お相手が喪中であっても贈って大丈夫ですが…
- 四十九日を過ぎた時期に贈る(暑中見舞いとして贈る、など)
- 水引なしや、のしのない白い無地のものを選ぶ
などを配慮できると良いですね。
お中元はいつ贈ると良い?
お中元は、贈るお相手が住んでいる地域によって、適切な時期が変わります!
- 北海道・東海・関西・中国・四国
7月中旬(最近は6月下旬)~8月15日
- 北陸
エリアによって異なります
- 関東・東北
7月1日~7月15日
- 九州
8月1日~8月15日
- 沖縄
7月13日~7月15日
上記の期間を逃してしまったら、「暑中見舞い」として、立秋までに届くように贈りましょう!
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今年の前半を振り返ったとき、どなたかお世話になった方が思い浮かびますか?
私達はみんな、いろいろな方にお世話になりながら、今があります。
お中元を贈る・贈らないに関わらず、この時季は、半年を振り返って、感謝をする習慣をつけたいですね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
★このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!