朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『気づきの先へ』。
作家・吉本ばななさんのエッセイ集。日々の暮らしやからだのこと、家族や友だち、旅の思い出などをつづった一冊です。
『気づきの先へ どくだみちゃんとふしばな7』
著者:吉本ばなな
出版社:幻冬舎
吉本ばななさんは「体が連れていってくれるところにいっしょに行く」という。それは「まるで愛犬といっしょにいるみたいに、体と寄り添って過ごす」こと。著者はずっとそんなふうに生きようとしてきた人なのだと思う。
このエッセイには、「よしなごと」「出会うこと気づくこと」「秘訣いろいろ」といったテーマで、日々の暮らし、家族や友だち、もう会えない人たちのこと、旅先での出来事などがつづられています。
なかには切なすぎるエピソードもあります。読んでいるときは心がぎゅっと締めつけられるけれど、それでも著者が語る正直な思いをかみしめているうちに、心身に少しずつエネルギーがたまってくるのを感じました。自分では気づかないくらい静かにですけれど。「深刻になっていいことなんて一個もない」というひと言にも救われます。
「私は大都会に暮らしているけれど、気持ちはいつも山のふもとみたいな感じがするのです」。体と寄り添って生きている吉本さんらしい言葉が心に残ります。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>