朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『ひとまず上出来』。
四十代での心身の変化を楽しみ、自分にあった「ちょうどいい」を探しつつ生きていく。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして大活躍するジェーン・スーのエッセイ集。新刊です。
『ひとまず上出来』
著者：ジェーン・スー
出版社：文藝春秋
この本には、ハードな日々のなかで、著者が積み重ねてきたいくつもの「ひとまず上出来」が詰まっている。とりあえず前に進むためにはこれでよし。「ひとまず上出来」と区切りをつけてみたら、全部思い通りじゃなくてもいいじゃない。そんな気がしてきます。
「ひとまず上出来」とするには、いまの自分の「ちょうどいい」を見つけるのも大切なことかもしれません。ある日、著者はブラトップを買いにしまむらへ。いつもより大きめのサイズを買ってみたらぴったりで心地いい。新たなジャストサイズを探し当てます。そして「ランチ、住んでいる街、洋服やコスメ」についても「めんどうくさがらずに変えてみる」ようアドバイス。思い込みを手放した先には、きっと新しい世界が待っていると気づかせてくれます。
ときには「メンタルがブレる日」もあるし、心身のセルフメンテナンスに割く時間も増えてきた。それでも楽しいことのほうが多いというジェーン・スーさん。「世間では年甲斐もないとされることにも怯えず、自分が楽しいと思ったほうに引っ張られて、自分で自分を幸せにしなきゃ」。「とにかく、好きにやっていこう。それしかない」。こんな潔いひと言が印象に残ります。じんわり心に効いてきます。なんだかもやもやするときやお疲れ気味のときにぜひ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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