朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『一日の終わりの詩集』。
『深呼吸の必要』『食卓一期一会』『世界は一冊の本』などの作品で知られる詩人・長田弘の詩集、文庫新刊です。今日一日の大切さ、生きることの意味、愛するということ。心が穏やかな静けさで満たされる一冊です。
『一日の終わりの詩集』
著者:長田弘
出版社:角川春樹事務所
言葉、孤独、記憶、自由、時間、午後の透明さについて。詩人はさまざまなことを問いかけながら、自分の心をまっすぐに深く見つめている。
詩のなかには、魂ということばが何度も使われています。「言葉にできない感情は、じっと抱いてゆく、/魂を温めるように。」(「魂は」より)。「秋の日の終わり、たましいに/油を差すために、濃いコーヒーをすする。」(「微笑みだけ」より)。
魂は「どこにあるかわからなくても、あるとちゃんとわかっている」という。著者はいつも、確かな魂の温もりを感じていたのかもしれない。きっといろいろな魂がある。濃いコーヒーで元気になる魂も。私のたましい、もっと愛おしんで大事にしたくなる。
詩を読むうちに、モヤモヤしたものが晴れて心が澄んでいくようです。そして、今日一日の終わりには、この詩の一節をどうぞ。
黙る。そして、静けさを集める。
こころの籠を、静けさで一杯にする。
そうやって、時間をきれいにする。
(「空の下」より)
長田弘さんの詩集、こちらもぜひ。
*『食卓一期一会』
*『深呼吸の必要』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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