今日のカフェボンボンの本棚は、愛に満ちた詩の本を。
作家の江國香織が世界の名詩59篇を選ぶ。中原中也、谷川俊太郎、三好達治、プレヴェール、ブローティガン、ロルカら、さまざまな国の詩人の言葉が時を超えて心を揺さぶります。
『活発な暗闇 新装改訂版』
編者:江國香織
出版社:いそっぷ社
心はあちこち飛び回る。パリ、ニューヨーク、東京、トリエステ。朝10時の台所からまぶしい午後の波打ち際、花咲くオレンジの木かげへと軽々と旅をする。
詩=暗闇でまたたくもの。江國香織さんは詩をそんなふうにとらえる。生の本質を映し出す詩はひときわ強い光を放つのだと思う。冬の澄んだ空にきらめく星のように。
この詩集の「朝時間」は、レイモンド・カーヴァーの「ぼくの船」より。
食べて、飲んで、よく笑う、ぼくの船で。
一度こんな旅がしてみたかった。
友だちとみんなと、ぼくの船で。
ぼくの船で少し沖へ出るのもいい、というところが好き。美しく力強い詩に心を奪われる快感。
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今年もどうぞよろしくお願いいたします。
「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
Love, まっこリ〜ナ
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