朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、心が疲れた時に読みたい本。
忙しい毎日の合間に、気持ちをほぐしてくれる読書のひとときを。仕事に疲れたときや無理が続くときにオススメしたい本をセレクトしました。心にぐっとしみる２冊をどうぞ。
『ワーカーズ・ダイジェスト』
著者：津村記久子
出版社：集英社
お仕事小説の名手・津村記久子が、職場でただ一度だけ出会った男女それぞれの日々を描きます。満員電車に乗って、仕事に追われて、疲れ切って、それでもなんとか今日を乗り越えていく。そんな毎日を送る奈加子と重信は三十二歳の会社員。ある日、仕事の打ち合わせでただ一度出会ったふたりは、時折お互いのことを思い出して……。
仕事もプライベートもあまり順調とはいえないふたりの朝。奈加子は起き抜けの顔を見たくなくて、鏡を見ずに顔を洗う。朝食の支度をする重信が「グーテンモルゲン」とつぶやく。そして生焼けのトーストをかじりながら「朝がいいものなわけがない」と思う。
自暴自棄にならずにいるけれど、にっちもさっちもいかなくなるちょっと手前のとこあたり。やるせない。でもしょうがない。この感じがとてもリアルに伝わってきます。仕事に疲れたとき、働く大人の心に刺さる一冊です。
『バー・オクトパス』
著者：スケラッコ
出版社：竹書房
静かな青い海を舞台にした小さな酒場「バー・オクトパス」をめぐる物語。漫画家・スケラッコが描くコミックです。疲れたときはバーで一杯おいしいお酒をいかがでしょう。仕事帰りに店に立ち寄る人魚さんをはじめ、海の生き物たちが集うバーのお話をお楽しみください。
美しい海藻や珊瑚の奥にある心休まる空間へ。ご案内する「バー・オクトパス」では、タコのバーテンダーさんが極上のカクテルを作ってくれる。「マスター、ハイボールください」今夜もバーで飲む人魚さん。今日一日を振り返りながら、マスターに話を聞いてもらっています。シャイで人見知りの人魚さんですが、このお店に通ううちに、いろいろな常連さんとも知り合って……。
海の生き物たちの朝の通勤風景や休日の過ごし方なども垣間見れるのが楽しい。居心地のいい場所を大切にしながら、みんなそれぞれ心休まる時間を楽しんでいます。心の疲れにやさしく効く物語をぜひ。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
＊『ワーカーズ・ダイジェスト』
＊『バー・オクトパス』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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