かすむ、近くが見にくい…増加する「目の不調」の原因と対策

 

おはようございます。LINEで気軽に相談できるオンライン漢方サービス『わたし漢方』漢方薬剤師 さっちです。不定期で、季節の不調を改善するヒントをお伝えしています。

今日は、最近相談が増えている「目の不調」について、その養生法やおすすめの漢方アプローチについてご紹介します。

かすむ、近くが見にくい…増加する「目の不調」の原因と対策

なぜ増えてるの?「目の不調」

『わたし漢方』では最近、特に目の疲れ、痛み、かすみ、充血、ドライアイなど目の不調に関するご相談が増えています。​

原因を伺っていると、パソコンやスマートフォンを使うVDT(Visual Display Terminals)作業が増えた影響がどうやら大きいようです。

テレワークのテーブル

「リモートワークによる画面越しでの会議が当たり前になった」

「家で過ごす時間が長くなり、以前よりもスマートフォンやテレビ、ゲームとの接触時間が長くなった」など、昨年から続くコロナ禍でデジタル接触時間が長くなっていることが、目の不調の増加に特に拍車をかけているようです。

このような生活習慣が慢性化してしまうことで、目の症状だけにとどまらず、頭痛、肩こり、痛み、痺れ、イライラ、不眠、憂鬱感などの身体的・精神的な疲労も併発してしまっている方が多くなっています。

「血の巡り」が悪くなっていませんか?

目の疲れ

漢方の五行説の考えでは、「目」は「肝」と関係が深いと考えられています。「肝」は気や血の流れをコントロールする働き、血の貯蔵、循環、解毒を行う場所でもあります。肝は怒(いかり)の感情でも病みやすく、病むと目に症状が現れると考えられています。

イライラして怒りで目が血走る様子などがわかりやすいかもしれません。

「肝」が弱ると養分となる「血」も消耗することで、目のかすみや疲れが出やすくなります。

また、運動不足や負担がかかる姿勢などが続くと筋肉がこわばって血の巡りが悪くなり、頭痛や肩こり、のぼせたり、ぼーっとしやすくなることも。例えば、パソコンもずっと使っていると熱をもつように、頭もずっと使っていると熱がこもってしまうのです。

夜スマホ

また、夜更かしや睡眠不足、ストレスや緊張で目の周りの筋肉の動きが悪くなって目の不調に繋がることもあります。冬の時期は、特に、空気の乾燥や暖房などで目の乾きから疲れに繋がるケースもあります。

年齢と共に、足腰の弱りなどと同じで、「腎」が弱ることで老眼のように、老化現象の一つとして視力が減退している場合もあります。

漢方薬剤師からのアドバイス

食べ過ぎると胃がもたれるように、目や頭も使いすぎると疲れてしまいます。VDT作業における労働衛生管理のガイドラインでも、部屋の照明、採光、作業時間の配慮や休憩、換気温度湿度、姿勢について、体操やストレッチの推奨などがあげられています。

目の疲れが起こりにくいように、まず環境から整えること、そして休憩時間を取りながら目を休めることが第一です。目を温めたり、目の周りや頭のマッサージもおすすめです。

漢方

漢方では「肝」を補うことを中心に考えることが多いのですが、血を補うことや、リラックスして神経を休めることを重視したりなど、原因、お辛い症状や体質に合わせて選んでいきます。

「腎」の弱りが関係している場合は、「腎」を補う漢方薬がおすすめの場合もあります。薬膳では血を補ってくれる食材とされる豚肉・卵・マグロ・牡蠣や、目の疲れを癒してくれるしじみ・クコ・春菊・山芋などがおすすめです。普段のお食事で取り入れていけると良いですね。

また、朝におすすめしたい習慣のひとつに「休みの日でも規則正しく起きること」をあげたいと思います。週末は、朝寝坊して昼近くまで寝てしまいがちという「寝だめ」は実は逆効果。寝過ぎても自律神経は乱れてしまいます。

日によって起きる時間や睡眠時間が違ってしまうと体内時計が乱れて不調の引き金になりがちなので、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。

症状や体質に合わせた根本的なケアを。「わたし漢方」とは

漢方医学では、治したい症状だけでなく、からだと心の状態をふまえてオーダーメイドの治療方針をつくります。同じ症状であっても、その人の体質によって最適な漢方処方は異なるからです。

『わたし漢方』では漢方をお選びするにあたり、体質をなるべく正確に把握するために、LINEでのカウンセリングを通して体質を根本的に改善し、さまざまな不調が出にくいからだに整えていくアプローチの最適解を発見していきます。

なんでもすぐに手に入る時代ですが、健やかなからだだけは簡単に手に入りません。『わたし漢方』では、現代の女性が美しく健やかなからだを手に入れもっと自由に生きるためのお手伝いをしてまいります。

『わたし漢方』は、LINEで身体の悩みを薬剤師に相談すると、自分にあった漢方薬を自宅に配送してくれるオンライン漢方相談サービス。カウンセリングはすべてLINE上で、最初の問診は24時間相談可能。漢方の専門家が直接お悩みにお答えいたします。初回の問診はすべて無料。体質改善の相談と漢方薬の服用を希望する場合は有料プランとなります。

『わたし漢方』ホームページ >> https://www.watashikampo.com/

『わたし漢方』Instagram >> @watashikampo

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

~ゆるっと養生で朝が変わる~ 季節の不調改善コラム

オンライン漢方薬局『わたし漢方』の薬剤師のさっち先生が、 季節の不調改善のヒントを教えます!
Written by

さっち先生(薬剤師)

LINEで相談できるオンライン漢方薬局『わたし漢方』の薬剤師。
「不調とともに生きる女性の毎日を快適にし、やりたいことに全力投球できる手助けがしたい」という想いをもとに、東洋医学に基づいた体質改善の秘訣や健康食の紹介、漢方を取り入れた養生法などをインスタグラム @watashikampo でも公開しています。
わたし漢方:https://www.watashikampo.com/

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング