おはようございます。LINEで気軽に相談できるオンライン漢方サービス『わたし漢方』の漢方薬剤師 さっちです。
不定期で、季節の不調を改善するヒントをお伝えしています。
立春は過ぎましたが、まだ厳しい寒さが続きますね。
寒い季節は、「なんとなく体調が良くない」と感じる人が増えやすいと言われています。今回はそんな「冬の名もなき不調」についてお話していきたいと思います。
寒い季節の不調…放置していませんか?
疲れやすい、なんとなくだるい、眠れない、頭が重い、ネガティブな思考になる…こんなお悩みを抱えていませんか?
寒い季節は冷えによる血流の悪化に空気の乾燥も加わるので、お肌や喉など様々な部位への負担が他の季節に比べてかなり大きくなります。
さらに、太陽光を浴びる機会も減るので、セロトニンやメラトニンのホルモン分泌が影響を受けて、気分の波や体内リズムの乱れから心も体もバランスを崩しやすくなります。
このようなお悩みは、病院へ行くほどではないと判断されがちなうえ、受診をしたとしても検査では問題がないとされるケースも。症状はあるのにどうしていいかわからず我慢しているという方がたくさんいます。
しかし、この不調を放置すると、慢性化してその後何年も不調が続くことになったり、その不調が原因で他の部位にも悪い影響を及ぼす原因になることもあります。
これからやってくる春は朗らかで明るいイメージだけではなく、環境の変化によるストレス、花粉、寒暖差など意外と落とし穴があります。
素敵な春を迎えるためにも、冬の不調は今のうちに改善していきましょう!
陰陽説と冬の関係とは
漢方医学の目線で見ると、冬は寒さと日が短い影響で「陰」に傾きやすくなるのも原因のひとつです。
漢方医学には「陰陽説」という考え方があり、自然界に存在するすべてのものは「陰」と「陽」という相反する存在によってバランスが保たれていると考えられています。
これはどちらが良くて悪いというわけではなく、昼が陽で夜が陰といったように、どちらにも大切な役割があり、それぞれが適度なバランスを取ることで自然が成り立っているという考え方です。
この陰陽説において、冬は季節の変化によって寒さや日が短くなり、「陰」に傾く季節とされています。
動物が冬眠し木々が葉を落とすように、冬は成長が止まり、活動が活発になる春に向けてエネルギーを蓄える季節です。そんな冬は、私たちの身体の活動も停滞しやすくなります。
十分に蓄えられた丈夫な身体なら良いのですが、常日頃悩んでいることがあったり、夏や秋のダメージをそのまま引きずっていたり…そんな弱った身体にとっては厳しい季節になる、というわけです。
寒い季節でも体温を上げて生命を維持するために血管が収縮するので、血圧が上がりやすく、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高まります。
乾燥や血行不良からくるしもやけやあかぎれに悩む方もいますし、咳や鼻水などの風邪を引きやすい時期でもあります。
冬の不調は漢方でも改善できる
漢方医学ではお悩みが同じでも、その人が持つ体質によって最適なアプローチが異なります。
一見関係なさそうに思える身体や心の様子からもヒントを得て、人それぞれ違う足りていない・循環していない要素をきちんと把握し、改善に向けたアプローチを取ります。
パワーが不足しがちで元気がない…
エネルギー不足から免疫力の低下や生気の弱りが目立つ方は気を補い、体力回復を助けてくれる生薬が含まれた漢方薬がおすすめです。
鼻水や咳など、呼吸器系の症状が気になる…
気をつかさどる「肺」を助け、気管支の炎症を和らげる生薬などが配合された漢方薬がおすすめ。
お肌の乾燥やダメージが気になる…
「血」を補って潤したり、巡らせて血行を良くしていく漢方薬がおすすめです。
冬の不調をよせつけない!おすすめ「朝習慣」
毎日の習慣である食事は見直しやすいので、体質改善の第一歩におすすめです。朝は夜の間に体温が下がり、冷えやすいので、温まる朝食を心がけるようにしましょう。
温めるイメージの強いにんにく・玉ねぎ・ねぎ・にらは効果はあるものの、朝から食べるのをためらう方も多いですよね。
体を温める食材で朝ごはんにもおすすめなのは、定番の納豆やしそ・くるみ・こしょう・しょうが・シナモン・黒砂糖など色々あります。タイミングに合わせて積極的に食べていきましょう。
パワーが不足しがちな方には、穀類・豆類・肉類・かぼちゃ・栗・サバ・鮭・えび・ほたてなどの「気」を補う食材、呼吸器系の不調やお肌の乾燥が気になる方は大根・レンコン・豆腐・白きくらげ・白ごま・銀杏、百合根・柿・かりんなどの体に潤いを与える食材がおすすめですよ。
朝ごはんをしっかり食べて、家を出る前には、ファッションチェックを忘れずに。
エネルギーを無駄にしないために、マフラーや手袋などの見える保温からカイロや腹巻きなどの見えない保温まで、自分が寒いと感じない服装を心がけましょう。
さらに自分で熱を作り出すためには、適度な筋肉が必要です。寒いとなかなか運動も億劫になりがちですが、室内のちょっとしたストレッチでもOK。日差しのある暖かい日には、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れてみてください。
体質がわからないなら…相談してみよう!
お悩みがたくさんあり、「体質に合った漢方といっても、自分はどのような体質なのかわからない」という声は多く寄せられます。
身体のバランスは、ひとつが乱れると他の働きにも影響して様々な不調が出やすくなってしまうため、複雑でわかりにくいものです。
『わたし漢方』では、どれかひとつではなく症状が目立つ部分や、影響が強い部分などをカウンセリングでお伺いし、ひとりひとりの生活習慣も合わせて見直すことで不調の改善に取り組んでいくためのお手伝いをしています。
本質的な解決につながるかもしれませんので、ぜひ一度ご相談ください。
不調と向き合い、健康な身体づくりを始めてみませんか?
『わたし漢方』は、LINEで身体の悩みを薬剤師に相談すると、自分にあった漢方薬を自宅に配送してくれるオンライン漢方相談サービス。カウンセリングはすべてLINE上で、最初の問診は24時間相談可能。漢方の専門家が直接お悩みにお答えいたします。初回の問診はすべて無料。体質改善の相談と漢方薬の服用を希望する場合は有料プランとなります。
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