おはようございます。LINEで気軽に相談できるオンライン漢方サービス『わたし漢方』の漢方薬剤師 さっちです。不定期で、季節の不調を改善するヒントをお伝えしています。
暑さ厳しい季節がやってきました。じめじめと「高温多湿」が特徴の日本の夏。気象庁の7月~9月の3ヶ月予報でも今年は暑くなりそうだという発表があり、例年にも増して熱中症をはじめとする暑さ対策が欠かせない夏になりそうです。
『わたし漢方』ではこれまでも、季節の変化に伴う “名前のつかない不調” を「名もなき不調」と呼び、その症状や養生法についてご紹介してまいりました。今年は早めに梅雨が明けた地域も多く、昨年や平年よりも暑い期間が長くなっていることも影響したせいか、胃腸の不調のご相談が特徴的に増えています。
ということで今日のテーマは、「胃腸の不調」。弱った胃腸におすすめの養生法や、朝のルーティン、漢方アプローチについてご紹介します。
朝食抜きはNGなの?夏の「胃腸バテ」を改善するヒント
台風やゲリラ豪雨も影響?「胃腸バテ」の正体と症状
湿気が多い時期は、身体の内側にも「湿」がたまりやすくなり「湿邪(しつじゃ)」の影響が出やすくなります。
五行論の考え方では、「湿」に弱く影響が出やすい部分が胃腸の働きを司る「脾」です。「脾」は、食物を消化吸収する作用、その養分を全身に巡らせる働き、また、体内の水分代謝も担う役割があります。そのため、「脾」が弱ると、からだの水はけが悪くなってしまい、胃もたれ、食欲不振、吐き気、軟便や下痢などの胃腸の不調が出やすくなり、他にも、だるさ、冷え、むくみ、頭痛、めまいなど色々な不調が出やすくなってしまうのです。
また、湿気が多いだけでなく、気温が上がること、台風やゲリラ豪雨など気圧変化が大きいせいで自律神経が乱れやすいこと、冷たい物を飲む機会が増えたり、クーラーなどで冷えて内臓の動きが悪くなったりすることなども、複雑に絡み合ってからだに影響を及ぼします。
「胃腸バテ」を予防、改善するためには?
【1】それ、本当に健康的?「朝習慣」を見直そう
胃腸に負担をかけないようにするためには、生ものや冷たい物の取り過ぎは避け、意識して消化の良いものや温かいものを選ぶようにすることがポイントです。
スムージー、ヨーグルトなど、健康に良いと思って続けている朝習慣が負担になり「胃腸冷え」を引き起こしている場合もあります。
【2】朝食抜きはNG!1日のスタートは「和食」から
夏の胃腸バテは、朝食抜きなど「エネルギー不足」で胃腸のパワーが弱っていることが原因のケースも。朝はバタバタ起きて朝食抜き、反動でお昼に食べ過ぎてだるい、もたれる…などの不調をお持ちの方もいるので、生活リズムや食生活を整えることがまず大切な養生となります。
朝食には、ぜひ和食を選んで。旅館の朝ごはんのような豪華なものは大変ですが、取り入れやすいお味噌汁がおすすめです。内臓が温まり消化吸収がスムーズになる、味噌の発酵パワーにより腸内環境にもプラスになります。
具材を工夫すれば、野菜などもいろいろ摂取できます。
【3】「自分に合った方法」を見つけよう
一方で、中には1日2食の方が調子良いという人や、ヨーグルトを毎日食べるようになって調子がいい方もいらっしゃいます。
また、汗をかきやすいこの時期、水分摂取は大切ですが、1日に2ℓの水分を取ると良いという方法は、水滞体質の人には負担になり不調の原因となる場合が多かったりします。
つまり、朝のルーティンも養生法も、自分のライフスタイルや体に合った方法を季節変化などにもあわせて柔軟に取り入れていくことが大切になりますので、今の自分に合った方法を見つけていただきたいと考えます。
わたし漢方とは
『わたし漢方』では、漢方の専門家がLINEを介してひとりひとりの症状や体質に合わせてベストだと考えられる漢方を選んでいます。
例えば、普段胃腸が丈夫な人も、食べ過ぎにより胃腸がバテやすくなる時期です。暴飲暴食、辛い物が好き、胸焼け、口臭、口渇など「熱」がこもっている症状が目立つ場合は、余分な熱を取り除きながら、胃腸の働きを整えていくタイプの漢方薬をおすすめしています。
他にも、胃腸がバテると、食べ物からの栄養を吸収する力が弱まり、「気」や「血」が消耗しがちになります。放っておくと、「夏バテ」もしやすくなってしまうので、そのような場合は、滋養強壮のアプローチを重視していきます。「湿」がたまり不調が出やすくなる人には、水分代謝を良くする生薬が配合された漢方薬をご提案しています。
『わたし漢方』は、LINEで身体の悩みを薬剤師に相談すると、自分にあった漢方薬を自宅に配送してくれるオンライン漢方相談サービス。カウンセリングはすべてLINE上で、最初の問診は24時間相談可能。漢方の専門家が直接お悩みにお答えいたします。初回の問診はすべて無料。体質改善の相談と漢方薬の服用を希望する場合は有料プランとなります。
『わたし漢方』ホームページ >> https://www.watashikampo.com/
『わたし漢方』Instagram >> @watashikampo