朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『わたしのごちそう365』。
以前、カフェボンボンのこちらの記事でご紹介した本が文庫化されました。単行本に加筆・再編集し装いも新たに登場です。毎日の食卓の写真とレシピが大人気のTwitterから生まれた一冊をどうぞ。
『わたしのごちそう365-レシピとよぶほどのものでもない-』
著者：寿木けい
出版社：河出書房新社
自分のため、友人のため、家族のために作ってきた日々の食卓の記録。著者の寿木けいさんが「レシピとよぶほどのものでもない」という食事の数々に、旬の食材を工夫しておいしく食べる料理の楽しみがつまっている。
たとえば、11月のレシピは焼き梅の大根鍋、ねぎのポタージュ、人参の葉のかき揚げ、豚ばらと里芋の八角煮。それからしらすと海苔の即席丼、ほかにもからだが温まりそうなおいしいおかずがいろいろ登場します。四季の移り変わりを感じさせる献立は、小さな物語の連なりのように思えます。
「母と昼餉。産後久々に台所に立った」「仕事で嫌なことがあった夫を元気付けたくて作った」「風邪気味で保育園をお休みした長女と鍋焼きうどん」「茄子のこんなに美味しい食べ方あるんだねと夫」レシピに添えられたこんな一言に、かけがえのない時間が刻まれているようで胸がじんとする。
「旬のものをちょっとした工夫で美味しく食べたいと思っている一人の女性」という著者の生き方と想いがあふれる一冊。レシピとして活用するのはもちろん、料理エッセイとしても楽しめます。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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