おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
冬の始まりである立冬をすぎると、秋からの乾燥に加えて気温がどんどん低下して、風邪をひいたり体調を崩しやすい時期になります。
今日はそんな季節にぴったりの、体を温めながら免疫力をアップできる簡単スープをご紹介します。
今週のセルフケア食材「ねぎ、しょうが」
ねぎとしょうがは、どちらも体をぽかぽかと温める食材としておなじみですよね。でも、薬膳の観点ではそれだけではありません。共通するのが「辛味(しんみ)」と呼ばれる味の性質です。
ここでいう辛味(しんみ)とは、唐辛子などのような辛味(からみ)とはまた別のものを指します。ツンとした香りがあり、食べると温まる即効性や、じわりと汗ばむようなものを指します。
そして「辛味(しんみ)」のある食材は、毛穴を開かせ汗をわずかに出すことで、外から襲ってくる風邪など悪いものを弾き飛ばす「予防」の役割をもっているとされています。そのため、ねぎやしょうがは風邪のひき始めの生薬としても使われています。
風邪をひきやすい、あるいはひきたくないときの食事に、ねぎとしょうがをうまく活用してみてくださいね。
煮込まず簡単!免疫力を高める「ねぎと豚のしゃぶしゃぶ風スープ」
材料(2~3人分)
- 豚バラ薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 80g
- ねぎ 1本
- しょうが 2かけ
- (A)だし汁 500ml
- (A)酒 大さじ1
- (A)しょうゆ 小さじ2
- 塩 ひとつまみ
作り方
1) ねぎは白い部分を斜め薄切り、しょうがは千切りにする。豚肉は長ければ食べやすい大きさに切る。
2) 鍋に(A)を中火で沸かし、豚肉を加える。
アクが出たら取り除き、色が変わったらねぎとしょうがを加える。
さっと煮たたせ、塩で味を調え、器に盛る。
ポイント
- 豚肉はしゃぶしゃぶ用を使うことで短時間で作れ、他の具材との絡みもよくなります。なければ普通の薄切りでもOKです。
- 具材を薄く切ることで早く火を通しつつ、辛味の香りと食感を楽しめる仕上がりになります。
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☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに!