おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
気温が低く寒い日が増えてきましたね。本格的な冬に向かい、気温の低下とともに木々が枯れたり日が短くなる今の時期、朝ごはんをしっかり食べることは、巡りをよくして体を目覚めさせる大切な習慣です。
芯から温まる食材を取り入れて、体の内から温活をしていきましょう!
今週のセルフケア食材「温め食材」
温め食材:鶏肉、にんにく、玉ねぎ、キムチ(唐辛子)
薬膳では食材ごとに、効能の他に体を温める・あるいは冷ますという寒熱の性質を分類しています。分類はおおまかに以下の通り。
- 温熱性…体を温めるもの
- 平性…温めも冷やしもしないおだやかなもの
- 寒涼性…体を冷ますもの
この温熱性に含まれる食材が、今日ご紹介するレシピで使う「鶏肉、にんにく、玉ねぎ、キムチ(唐辛子)」です。実は、食材のほとんど、実に7割ほどが「平性」に属するとされています。(主に米やイモ類のように主食となるようなもの)
残りわずか3割ほどの貴重な食材のうち、温めの性質のものはさらに少なくなりますので、寒い冬は意識的に温熱性の食材を選ぶことが大切!体を温めて、肌寒い季節を元気に過ごしましょう。
他には、ねぎ、しょうが、ニラ、かぼちゃ、羊肉、海老なども体を温めたいときにおすすめです♪
特別な調味料を使わず簡単!キムチとチーズの「タッカルビ風スープ」
材料(2~3人分)
- 鶏もも肉 小1枚(250g)
- 玉ねぎ 1/4個
- キャベツ 1/8玉
- にんにく 1かけ
- 白菜キムチ(カットタイプ) 100g
- ピザ用チーズ 40g
- 水 500ml
- (A)味噌 大さじ1
- (A)しょうゆ 大さじ1/2
- ごま油 大さじ1
作り方
1. 玉ねぎは薄切りにする。キャベツは3~4センチ四方の一口大に切る。にんにくはみじん切りにする。鶏肉は余分な脂身を切り落とし、小さめの一口大に切る。
2. 鍋にごま油を中火で熱し、鶏肉を炒める。周りの色が変わってきたら、玉ねぎ、キャベツ、にんにくを加えてしんなりするまで炒める。
水を加え、沸いたら(A)を加えて蓋をし、弱火で7分煮る。
3. ピザ用チーズを散らしてさっと煮て、チーズが溶けたら器に盛る。
ポイント
- 鶏肉の皮から旨味の強い油がでます。できれば皮をとらずに加えましょう
- 白菜やもやし、ニラなど他の野菜でアレンジしても◎
簡単おいしい♪齋藤菜々子さんの書籍『基本調味料で作る体にいいスープ』
10/16新発売♪『基本調味料で作る体にいいスープ』(主婦と生活社)著者:齋藤菜々子
本連載を隔週で届けてくださっている齋藤菜々子さんが、体にいいスープのレシピが満載の書籍『基本調味料で作る体にいいスープ』を発売!
手間をかけずとも、たくさんの栄養がとれて、心も体も満たされる…主菜としても楽しめる満足感のあるスープレシピがたくさん紹介されている一冊。
塩、しょうゆ、みそなど基本の調味料で作れる簡単なレシピばかりなので、忙しい方はもちろんお料理ビギナーさんでも気楽に作れます。薬膳に基づく食材別の効能付き。ぜひチェックしてみてくださいね♪
◎Instagramにて薬膳や料理教室について発信中です。
齋藤菜々子 Instagram:@nanako.yakuzen
☆この連載は【隔週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに!