表参道のサロンで開催する「ととのえる食事会」が大人気の料理家 鈴木愛さんによる連載「“なんとなく不調”をととのえる。簡単『朝スープ』レシピ♪」では、鈴木さんが11/9発売の新刊『なんとなく不調をととのえるスープ』の中から選んで届けてくれた、朝のからだをととのえる簡単スープレシピを毎週ご紹介します♪
おはようございます。料理家の鈴木 愛です♪
朝、布団から出るのがちょっとツライ!そんな日が増えてきましたね。こんな季節こそ、あったかスープで体を目覚めさせ、温まってから出かけたいもの。
今日は、先週に引き続き、寒さに負けない体作りに役立つ「温まる野菜」を使った朝スープをご紹介します。
胃腸を温めて消化を促し、冷えを防ぐ「かぶ」
春と秋に旬を迎える「かぶ」。かぶは中医薬学において「温」に分類され、胃腸を温めて消化を助けるといわれています。
定番野菜のにんじんにも同じことが言えますが、温め効果を持つ根菜はそう多くないので、積極的に食べる機会を増やしたいですね。
心を落ち着かせる+免疫力アップ効果も
かぶは食物繊維や消化酵素のアミラーゼを多く含むので、便秘や胃もたれ、胸やけなどの症状にもおすすめ。忘年会シーズンを迎えるにあたって胃腸をととのえておくと、体調が崩れにくくなりますよ。
また、精神を安定させる働きもあるので、何かと気ぜわしい時期にぴったり。スープならば溶け出たビタミンCがきちんととれるので、免疫力アップも期待できます。
口の中でほろほろとくずれるやさしい食感♪
野菜の自然な甘みは体をととのえ、気持ちを安定させてくれるといわれています。今日使う「かぶ」と「カリフラワー」は、どちらもじっくり煮ることで甘みが際立つ野菜。
口の中でほろほろと崩れるくらいまで煮れば、眠たい朝でもすんなり喉を通り、目覚めもスッキリしますよ。
消化を助け、心もととのえる♪豆乳で簡単まろやか「かぶとカリフラワーのスープ」
ほろほろに崩れる、甘みのあるかぶとカリフラワーで体がほかほかになる一杯。
玉ねぎとにんにくで旨みを底上げし、白味噌を少し加えて、甘みと旨みのバランスを取ります。
材料(2人分)
- かぶ 1個
- カリフラワー 30g
- 玉ねぎ 1/3個
- にんにく(みじん切り) 小さじ1/4
- カンタン昆布だし(※1) 約300ml
- 豆乳 100ml
- 白味噌 大さじ1
- 塩 適量
- ごま油(太白)(※2) 小さじ1
▼薬味とトッピング
黒こしょう 適量
※1 カンタン昆布だし(作りやすい量)は、水1リットルを沸かして火を止め、昆布10㎝(8g)を入れて常温まで冷ましたもの。今回のスープには約300ml使います。
※2 ごま油(太白)は、ごまを焙煎せずに圧搾した油。特有の色や香ばしさがなく、どんな料理にも使えます。ごま油は酸化しにくいのが特徴です。
作り方
1) かぶはくし形切りにする。カリフラワーは小房に分ける。玉ねぎはみじん切りにする。
2) 鍋にごま油、にんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら(1)の玉ねぎ、塩ひとつまみを加えてじっくり炒めて火を通す。
3) (1)のカリフラワー、塩ひとつまみを加え、カンタン昆布だしをひたひたに注いでゆっくり煮る。カリフラワーが柔らかくなったら、かぶ、残りのカンタン昆布だしを加える。
4) かぶが柔らかくなったら豆乳を加え、ゆっくり混ぜながら温める。火を止めて白味噌、塩小さじ1/4を加えて混ぜる。器に盛って黒こしょうをふる。
もっとおいしくするヒント♪
塩はその日の体調に合わせて「おいしい」と感じる量でOK。最後に加減してください。
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★この連載は毎週金曜日に公開します♪(8回連載の予定です)