表参道のサロンで開催する「ととのえる食事会」が大人気の料理家 鈴木愛さんによる連載「“なんとなく不調”をととのえる。簡単『朝スープ』レシピ♪」では、ご自身の著書『なんとなく不調をととのえるスープ』の中から選んで届けてくれた、朝のからだをととのえる簡単スープレシピを毎週ご紹介します♪
おはようございます。料理家の鈴木 愛です。
クリスマスも終わり、一気に年末ムード。この連載も、ついに最終回となりました。
これまで季節の野菜で作るスープを紹介してきましたが、今回も、冬に欠かせない野菜で作るスープをお伝えします。
風邪対策や胃腸ケアに◎年末は「白菜」の出番!
冬においしい鍋の名脇役といえば「白菜」です!
やさしい甘みでどんな食材とも相性がよく、使いやすいので、冬に買い置きされる方も多いですよね。
白菜は95%が水分で、栄養素が豊富というわけではありませんが、この時期だからこそ積極的に食べて欲しい野菜なんです。
まず、豊富な水分で呼吸器をうるおし、咳やたんを取り、風邪やインフルエンザなどの予防にもなります。また、胃腸の不調をととのえる作用があるため、暴飲暴食が続いたときにぴったり。
お腹が重い…と感じるときは、あっさりとした白菜のスープで胃腸を休ませましょう。
食物繊維が豊富なので、便秘解消も期待できますよ。
体をあたためる葛粉はお腹にもやさしい♪
実はこのスープには、もうひとつポイントがあります。それは、主にとろみづけに用いる「葛粉」。
とろみがつくと冷めにくいのはもちろんですが、葛粉には体を温める力もあるので、冷える時期にうれしい素材。
また、整腸作用が強く、消化にもいいので便秘やお腹の風邪のときにもおすすめです。
つまり葛粉は、胃腸を休ませながら、エネルギーが補給できる優秀食材なんですよ。とろみで満足感も得られるので、ダイエット中のかたもぜひお試しください。
白菜のやさしい甘さを生かすシンプルな旨みの「白菜の葛汁」
材料(2人分)
- 白菜 3~4枚
- えのきたけ 30g
- 生しいたけ 1個
- 塩 適量
- 醤油 小さじ1/4
- カンタン昆布だし(※) 400ml
- 葛粉 10g
- 薬味とトッピング
- 生姜(せん切り) 適量
※カンタン昆布だし(作りやすい量)は、水1ℓを沸かして火を止め、昆布10㎝(8g)を入れて常温まで冷ましたもの。
作り方
(1) 白菜は細切りにする。えのきたけは根元を切り落として長さを半分に切る。生しいたけは石づきを切り取って3㎜幅に切る。
(2) 鍋に(1)のえのきたけ、生しいたけ、塩ひとつまみを入れ、カンタン昆布だしをひたひたに注ぎ、蓋をして弱火にかける。火が通ったら白菜を加え、残りのカンタン昆布だしを注ぐ。
(3) 白菜が柔らかくなったら塩小さじ1/3、醤油を加える。葛粉は水20ml(分量外)で溶いて加え、混ぜながらとろみをつける。器に盛って生姜をのせる。
もっとおいしくするポイント!
塩はその日の体調に合わせて「おいしい」と感じる量でOK。最後に加減してください。
やっと冬休み!という方、まだまだお仕事…という方、皆さん体の調子をととのえて、年末年始をお過ごしくださいね。短い間でしたがありがとうございました!
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★この連載は今回で終了となります。鈴木愛さん、すてきなレシピを毎週届けていただき、ありがとうございました!(編集部)