表参道のサロンで開催する「ととのえる食事会」が大人気の料理家 鈴木愛さんによる新連載「“なんとなく不調”をととのえる。簡単『朝スープ』レシピ♪」がスタート!本連載では、鈴木さんが11/9発売の新刊『なんとなく不調をととのえるスープ』の中から選んで届けてくれた、朝のからだをととのえる簡単スープレシピを毎週ご紹介します♪
はじめまして!おはようございます。料理家の鈴木 愛です。
今日から毎週金曜日の朝に、朝ごはんにもおすすめの「不調をととのえるスープ」をご紹介させていただきます。
季節の変わり目、特に秋から冬にかけては、夏の疲れや寒さなどから体調をくずしやすいとき。季節の野菜を使ったスープで、無理なく体をととのえませんか?
1回目の今日は、寒くなり始めた季節に食べたい、風邪予防におすすめの「かぼちゃ」スープをご紹介します。
秋本番!風邪に負けない体づくりに役立つ「かぼちゃ」
風邪予防に加え“美肌効果”もある「かぼちゃ」
季節の野菜といいつつ、今回は1年中手に入る「かぼちゃ」を使います。
夏に採れたかぼちゃを冬至に食べる習慣がありますが、それは緑黄色野菜の少ない冬に、かぼちゃを食べて風邪をひかないように抵抗力をつけたり、寒くなると起こりやすい脳卒中や心筋梗塞を防いだりするため。
また、かぼちゃに含まれるカロテン(ビタミンA)、ビタミンCやEは抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待大!夏に紫外線で受けたダメージを修復するのに役立ちます。
また、血行を促進して体を温め、胃腸の働きを活発にして消化を助ける作用もあります。
乳製品を使わず簡単♪「かぼちゃのごま味噌スープ」
かぼちゃのスープというと、バターや生クリームを使った濃厚なタイプを想像しませんか?
今回ご紹介するこのスープは、乳脂肪分をまったく使わず、ごまや味噌を使用した和風味に仕上げています。
かぼちゃはそれ自体が甘いため、ぼんやりとした味になりがちですが、ごまや味噌を使うことで、香ばしさやコクでキリリと締まり、輪郭がはっきりとした味わいに。
食べ飽きないのもうれしい一杯です♪
材料(2人分)
- かぼちゃ 150g
- 玉ねぎ 1/2個
- カンタン昆布だし(※1) 約300ml
- 塩 ひとつまみ
- 白ごま 大さじ1
- 味噌 大さじ1
- ごま油(太白)(※2) 小さじ1
▼薬味とトッピング
- 小ねぎ(小口切り) 適量
- 白ごま 少量
※1 カンタン昆布だし(作りやすい量)は、水1リットルを沸かして火を止め、昆布10㎝(8g)を入れて常温まで冷ましたもの。今回のスープには約300ml使います。
※2 ごま油(太白)は、ごまを焙煎せずに圧搾した油。特有の色や香ばしさがなく、どんな料理にも使えます。ごま油は酸化しにくいのが特徴です。
作り方
1) かぼちゃは種と皮を除いて小さめの一口に切る。玉ねぎは薄切りにする。白ごまはフライパンでから煎りして、大さじ1をすり鉢でよくする。
※白ごまはから煎りしてからすると香ばしくなります。トッピング用の白ごまもあわせて煎るのがおすすめです。
※すり鉢がなければ、煎りごまのすりごまを使ってもOKです。
2) 鍋にごま油を熱し、(1)の玉ねぎ、塩を入れてしんなりするまで弱火で炒める。かぼちゃを加え、カンタン昆布だしをひたひたに注ぎ、蓋をしてゆっくり煮る。
3) かぼちゃが柔らかくなったら火を止め、ハンドブレンダーまたはミキサーなどでなめらかにする。残りの昆布だしを加えて中火にかけ(ミキサーを使った場合は、鍋に戻してから)、濃度を調整する。温まったら火を止める。
4) 味噌を溶き入れ、(1)の白ごまを加える。器に盛って小ねぎをのせて、トッピング用の白ごまをふる。
もっとおいしくするポイント♪
- 塩味(塩や味噌の量)はその日の体調に合わせて「おいしい」と感じる量でOK。最後に加減してください。
- スープの濃度は火の入れ具合によって変わります。適度なとろみになるように、カンタン昆布だしの量を調整してください。
体にやさしいレシピが満載♪新刊「なんとなく不調をととのえるスープ』
11月9日発売!
『なんとなく不調をととのえるスープ』鈴木愛(定価:本体1,500円+税)
冷え、不眠、疲れ、肌荒れ、イライラ…。病気とまではいかない“なんとなく不調”をスープで改善しませんか?
免疫力を高めて病気に負けない体を作るスープ、毒素を出して巡りをよくするスープ、ほてりを解消して熱をさますスープ、などなどスープ52品と一緒に食べたい玄米・胚芽米の季節ご飯5品を掲載。
★この連載は毎週金曜日に公開します♪(8回連載の予定です)