表参道のサロンで開催する「ととのえる食事会」が大人気の料理家 鈴木愛さんによる連載「“なんとなく不調”をととのえる。簡単『朝スープ』レシピ♪」では、ご自身の著書『なんとなく不調をととのえるスープ』の中から選んで届けてくれた、朝のからだをととのえる簡単スープレシピを毎週ご紹介します♪
おはようございます。料理家の鈴木 愛です。
これまでのこの連載では、秋から冬にかけて、寒さに強い体を作る「にんじん」や「かぶ」の温めるスープをご紹介しました。今日はもうひとつ。旬の「大根」を使った、体を温めるスープです。
これで寒さに負けない体作りは完璧!そんなスープです♪
風邪対策の合言葉「手洗い・うがい・大根」♪
大根の辛み成分のイソチオシアネートには抗酸化作用があり、動脈硬化予防やアンチエイジングにも効果が期待できます。
また、豊富なビタミンCには白血球の働きを活性化して、免疫力を高める効果があります。もしうっかり風邪をひいてしまっても、大丈夫。消炎鎮痛作用もあるので、喉の腫れや痛みを改善してくれる効果もあります。
せっかくの冬休みに風邪をひかないように「手洗い・うがい・大根」を大切にしたいですね!
大根は干すと冷→温にチェンジ!?
これからますます甘みが増して、おいしくなる大根ですが、実は東洋医学においては、大根は体を冷やす野菜に分類されています。
神経質になりすぎるのもよくありませんが、意識して温めたいときは、ひと工夫をしましょう。それは「半干し大根」にすること。
使用するサイズに切ってざるにのせ、風通しのよい日陰で1日半ほど干して、軽く乾いた状態にするだけ。干すことで甘みが凝縮され、また、だし汁をよく吸ってしっかり味がしみます。
簡単!「干し大根」の作り方
大根30g(2人分)を5㎜厚さのいちょう切りにし、ざるに広げます。
風通しのよい日陰に1日半ほど干したら出来上がりです(風が通る場所なら室内でもかまいません)
※冷蔵庫で2~3日は日持ちします。
風邪対策の定番!簡単「干し大根と長ねぎのお味噌汁」
材料(2人分)
- 干し大根(上記) 10g(生で30g)
- 長ねぎ 1/2本
- 油揚げ 1/3枚
- カンタン昆布だし(※) 約400ml
- 味噌 大さじ1と1/2~大さじ2
- 生姜(すりおろし) 少量
- 薬味とトッピング
- 三つ葉 適量
※カンタン昆布だし(作りやすい量)は、水1ℓを沸かして火を止め、昆布10㎝(8g)を入れて常温まで冷ましたもの。
作り方
1) 手作りした干し大根はさっと洗って、水気を切る。長ねぎは1㎝幅の斜め切りにする。油揚げは熱湯で油抜きをし、5㎜幅に切る。
2) 鍋に(1)の干し大根、カンタン昆布だしを入れて弱火にかける。柔らかくなったら長ねぎを加え、火が通ったら油揚げを加えてひと煮立ちさせる。
3) 火を止めて味噌を溶き入れ、軽く温めて生姜を加える。器に盛って三つ葉を添える。
もっとおいしくするポイント!
塩はその日の体調に合わせて「おいしい」と感じる量でOK。最後に加減してください。
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★この連載は毎週金曜日に公開します♪(8回連載の予定です)