表参道のサロンで開催する「ととのえる食事会」が大人気の料理家 鈴木愛さんによる連載「“なんとなく不調”をととのえる。簡単『朝スープ』レシピ♪」では、鈴木さんが11/9発売の新刊『なんとなく不調をととのえるスープ』の中から選んで届けてくれた、朝のからだをととのえる簡単スープレシピを毎週ご紹介します♪
おはようございます。料理家の鈴木 愛です♪
秋らしく、空が高くなり空気が澄んできましたね。急に乾燥が気になってきた…という方も多いのではないでしょうか。乾燥というとお肌!でも、お肌と同様に、体の内部も乾燥します。咳が出るのもそのひとつ。
寒い時期は、内側からうるおすことを意識して食材を選び、乾燥に強い体とお肌を作りましょう。
食べないなんてもったいない!女性に嬉しい「れんこん」
うるおいたい!そんなときは「れんこん」です
今回はうるおう野菜のひとつ「れんこん」です。
れんこんはシャキシャキとした食感に反して、切り口から糸をひくような粘り成分が豊富です。この粘りが粘膜を保護し、咳や痰を鎮めて喉の渇きをうるおします。
また、胃を保護して消化を促す働きもあるんですよ。
女性にうれしい効果いろいろ♪「れんこん」
このほかにも、れんこんには、美容や健康にうれしいことがいっぱい。
免疫力の維持、美肌、疲労回復によいビタミンC。代謝を高めるカリウムや鉄、亜鉛など不足しがちなミネラル。腸をととのえる食物繊維や、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるポリフェノールも豊富。
食べないなんてもったいない!そんな野菜だと思いませんか?
ちなみに、ビタミンCやミネラルはゆでると溶け出てしまいますが、スープなら溶け出た栄養素も丸ごと食べられますから安心です。
今日は、このれんこんを使った簡単スープをご紹介します♪
体がうるおう♪シャキとろ食感がおいしい「れんこんと長ネギのスープ」
れんこんはすりおろすととろりとしながらも、シャキシャキ感が残って食べごたえが出ます。
煮ると粘りが出て食感が損なわれるので、軽く温める程度にしましょう。長ねぎに玉ねぎをプラスすると甘みのバランスが取れ、奥行きのある味わいが生まれます。
材料(2人分)
- れんこん 200g
- 長ねぎ 1本
- 玉ねぎ 1/4個
- えのきたけ 20g
- カンタン昆布だし(※1) 約400ml
- 生姜(すりおろし) 小さじ1/3
- ごま油(太白)(※2) 小さじ1
- 塩 適量
▼薬味とトッピング
- 小ねぎ(小口切り) 少量
※1 カンタン昆布だし(作りやすい量)は、水1リットルを沸かして火を止め、昆布10㎝(8g)を入れて常温まで冷ましたもの。今回のスープには約400ml使います。
※2 ごま油(太白)は、ごまを焙煎せずに圧搾した油。特有の色や香ばしさがなく、どんな料理にも使えます。ごま油は酸化しにくいのが特徴です。
作り方
1) れんこんはすりおろす。長ねぎ、玉ねぎは薄切りにする。えのきたけは根元を切り落とし、1㎝長さに切る。
2) 鍋にごま油を温め、(1)の長ねぎ、玉ねぎ、塩ひとつまみを入れ、弱火でしんなりするまで炒める。
3) (1)のえのきたけ、カンタン昆布だしをひたひたに加えて蓋をし、火が通るまでゆっくり煮て火を止め、ハンドブレンダーでなめらかにする。
4) (1)のれんこんを加え、カンタン昆布だしをひたひたに注ぎ、ふつふつと沸いてきたら5分ほど煮てれんこんに火を通す。残りのカンタン昆布だしで濃度を調整し、生姜、塩小さじ1/3を加えて混ぜる。
5) 器に盛って小ねぎをのせる。
もっとおいしくするために
- 塩はその日の体調に合わせて「おいしい」と感じる量でOK。最後に加減してください
- スープの濃度は火の入れ具合によって変わります。好みのとろみになるよう、最後にカンタン昆布だしで調整してください
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