朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、澤地久枝さんの作品『琉球布紀行』を。
昨日、突然失われてしまった、沖縄のシンボル・首里城に心を寄せて。
琉球の人びとの美しい手仕事をつづった一冊です。沖縄県那覇市の首里からはじまる琉球布紀行。「いま、琉球の人びとの人生に裏づけられた布たちは、はるかな潮路をこえてひろがってゆく。その布と作り手の運命に寄り添う一人でありたい。」澤地さんの言葉が心にしみます。以前、こちらの記事でご紹介した一冊をあらためて再掲いたします。
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作家の澤地久枝が綴る、琉球の布にまつわる物語をお届けします。琉球の歴史と作り手たちの人生が織り込まれた美しい布。今も息づく伝統の美の素晴らしさを堪能してください。
『琉球布紀行』
著者:澤地久枝
出版社:新潮社
女性の着物の中でも世界で最も美しいもののひとつといわれる沖縄の『紅型』。華麗で大胆な色模様の着物は、亜熱帯の青い空にこそ映える。
著者は沖縄に二年間移り住み、大学で学ぶかたわら、島じゅうを旅して歩いた。自らが愛してやまない琉球の布の作り手たちのもとに通いつめるうちに、想像を絶する戦争の体験を聞き、彼らの過酷な運命が美しい布に刻まれているのを知る。
首里の紅型、奄美大島紬、宮古上布、喜如嘉の芭蕉布、琉球絣。古い歴史を持つ琉球の布ですが、戦後、険しい道のりをたどります。やがて、伝統の技を途絶えさすまいとする作り手の執念が実り、布の復興へとつながります。その努力のおかげで、再び花開いた伝統の美を、私たちは目にすることができるのです。
本のお供には、真っ白な泡に包まれたブクブクー茶をいかがですか。
煎り米と番茶とさんぴん茶を泡立てて作る、沖縄伝統のお茶。泡の柔らかさと独特の香ばしさが、暑い太陽にさらされた体にしみわたります。
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ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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