朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『行きたくない』。
「行きたくない」をテーマにしたアンソロジー。加藤シゲアキ、住野よる、奥田亜希子ら、注目の作家6人がさまざまな「行きたくない」瞬間を描きます。
行きたくないときは誰にでもある。自分の気持ちに正直になれそうな一冊です。
『行きたくない』
著者:加藤シゲアキ、 阿川せんり、渡辺優、小嶋陽太郎、奥田亜希子、住野よる
出版社:KADOKAWA
朝、今日一日のことを考えると起きるのがつらい。なんにもやる気が起きない。長い休暇のあとはとくに、そんな気持ちになるかもしれません。
阿川せんりが「あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ」で描くのは、学校の先生の「行きたくない」。主人公は保健室の先生をしている山本さやか。仕事は性に合ってるし、毎日いろいろな理由で保健室にやってくる生徒の悩みや相談にものっています。だけど、どうしても学校に行きたくない日があって。いつもは悩みを聞く立場の先生にも、人に言えないつらいことがあるんですよね。
小嶋陽太郎の「シャイセ」は、会社や恋人との関係でつらい思いをしている主人公が、コンビニ店員の女性とちょっと素敵な出会いをするチャーミングなストーリー。キュンとしました。
行きたくない。そんな自分の正直な気持ちを抑えてばかりいると、どこかで限界がきちゃう。どうしても行きたくないときは行かない。なんとなく行きたくない気持ちも無視しない。
行きたくないいくつもの朝が愛おしく思えてくる。そんな一冊をどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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