今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『ギブ・ミー・ア・チャンス』。
人気作家・荻原浩が夢を追い続ける人にエールを贈る、再チャレンジ短編集。崖っぷちで頑張る人たちの姿に励まされる一冊です。
『ギブ・ミー・ア・チャンス』
著者:荻原浩
出版社:文藝春秋
元ロックシンガーの演歌歌手、元お相撲さんの探偵、不人気なゆるキャラの「中の人」……。みんな人生崖っぷち。
北国の小さなステージで歌うのは、売れない演歌歌手の如月琴路。こぶしをまわし情念を込めてサビを繰り返しても、聞こえるのは潮騒の音だけ、拍手をしてくれる人は誰もいない。何度も芸名を変えた末にたどり着いたのは迷い道。サバを読んだ歳がバレるのも怖い。わたしの人生、どこで、曲がってしまったの……?
それでも彼女には夢がある。大切な夢を捨てずにギリギリ踏ん張る人たちを描く8編。このままいっそ流されてしまった方が楽かもしれない。そんな状況で迷いながらもがいてギラギラしてる。その泥くささに心が揺さぶられます。フレー、フレーと応援したくなります。
ギブ・ミー・ア・チャンス。心が折れそうなとき、挫折しそうなときにおすすめです。
Love, まっこリ〜ナ
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