朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、小さな旅に出たくなる本。
休日の朝、ふらりと気の向くまま出かけよう。今週末も、もうすぐやってくる長い休日も、どこか素敵な場所へ行ってみたくなる。そんな小さな旅へと誘われる本5冊をセレクトしました。
歩いたり自転車に乗ったり、バスや電車に揺られたりしながら、いつもとちょっとちがう風景を見に行きませんか。
自分の地図を描く旅。
エッセイストの松浦弥太郎が、写真家と一緒に12の街を旅します。ガイドブックもインターネットも使わない。ワクワクしながら寄り道をして、自分だけの地図をどんどん描いていく。書店をめぐり、芝生に寝そべり、カフェでお茶を飲み、街の古い地区をさまよう。
サンフランシスコ、マンハッタン、ハワイ島のヒロ、台北……。おいしい朝食のシーンや古書店で過ごす時間に心踊るエッセイです。
『居ごこちのよい旅』
著者:松浦弥太郎/写真:若木信吾
出版社:筑摩書房
女優・菊池亜希子の旅。
モデル・女優の菊池亜希子がふらりと旅に出て、日本各地とハワイ、フィンランド、ベトナムを訪れます。風の音を聴くように、誰かに呼ばれたように、旅先で彼女はふと立ち止まる。駅のベンチに寝そべってぼんやりする。ひと休み、ふた休みもしようとお茶休憩をして、土地の人とおしゃべりをする。
すらりと背の高いあっこさん、彼女を通して見る旅の景色はなんだか見晴らしがいい。写真も多数収録しています。
『またたび』
著者:菊池亜希子
出版社:宝島社
町を好きになる旅。
京都、横浜、遠野、下北沢、新宿、パリ……。歌人・東直子が25の町の情景をつづります。
それぞれの町の話には素敵なタイトルがついている。連弾、木霊、流転、面影、明暗。題名と町のエピソードがイマジネーション豊かにつながってゆく。土地を好きになるというのは、恋をする心と似ているという。町にときめきながらゆっくり散歩をしたくなります。
『いつか来た町』
著者:東直子
出版社:PHP研究所
路上に誘惑される旅。
街にあふれるおもしろい文字を集めた一冊です。タイポグラフィに魅せられた著者が日本各地で発見した文字を読み解きつつ、時代に流されない手仕事の味わいを伝えます。
昔ながらのアーケード街や繁華街の雑居ビル、老舗の珈琲店や病院の看板。いったん街角文字の面白さを知ると、気になってしかたなくなる。さあ、町角の愛すべき文字を探しに出かけましょう。
『タイポさんぽ改』
著者:藤本健太郎
出版社:誠文堂新光社
屋上をめぐる旅。
人気作家の石田千が、デパート、病院、大学、古書店など、さまざまな場所の屋上へのぼる。下町の百貨店の屋上で、家族連れやカップルを観察したり、団地の屋上でしんみりしたりしながら、屋上で出会ったひとたちや見下ろす街の風景を味わい深い筆致でつづります。
建物のてっぺんで、いろいろに視点を変えて眺めていると、空に少しだけ近づいた気がして深呼吸したくなる。視界が広がるエッセイです。
『屋上がえり』
著者:石田千
出版社:筑摩書房
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『居ごこちのよい旅』
*『またたび』
*『いつか来た町』
*『タイポさんぽ改』
*『屋上がえり』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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