今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『びんぼう草』。
人気作家・群ようこがささやかな日常を愛する女性たちを描いた小説集。日向に干したお布団の匂いがする物語をぜひどうぞ。
『びんぼう草』
著者：群ようこ
出版社：角川春樹事務所
失業中の彼女はお昼に起き出して、喫茶店でゆっくり朝ごはん。昼食用にのり弁当を買って、お布団干して、お風呂に浸かって。お金はないけど、なんだか楽しい気ままな生活。でも、日中部屋にいるようになると、今まで知らなかったご近所さんのことが気になって……。
満員電車が嫌いで会社を辞めた私、突然失業してレコード店でアルバイトを始めた私、ブサイクな捨て猫を拾った私……。この本に登場する女性たちは、みんな不満ややるせなさを抱えながらも、平凡な日常を愛おしみながら暮らしてる。
ままならないことだっていろいろあるけど、まっすぐ前を向いて生きる彼女たちの姿に元気がわいてきます。「まあ、いいか」とふっと力が抜けるんです。
気持ちが晴れ晴れする話、しみじみ心にしみる話など７編を収録しています。明日会社に行きたくないとき、しょんぼりしちゃったとき、気弱になったときに、この心癒される小説集をぜひ。大いに笑ってしみじみしてください。
Love, まっこリ〜ナ
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