今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、主婦の本音が炸裂する本。
胸のくすぶりに効く小説、おすすめの2冊をセレクトしました。主婦の心に積もり続ける鬱憤やいらだち。女性たちのリアルな心情を描く傑作です。
「奥さま」たちの短編集。
「お茶くみ奥さま」「レジ打ち奥さま」など、8人の「奥さま」たちの胸の内を赤裸々に描く。夫婦ゲンカや嫌味な義母との騒動に、誰にも見せることのなかった不満や悲しみが炸裂。誰か優しい声で言って。あなた本当にがんばってるねって。彼女たちの心の叫びが聞こえてきます。
妻として母として家族のために、必死に現実と向き合おうとする奥さまの姿が心にしみる。ドロドロから這い出る力をくれる小説集です。
『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』
著者:夏石鈴子
出版社:小学館
いいことなんてひとつもない。
主人公は、35歳の主婦、水瓶座のたまき。結婚して10年目になるけれど、身勝手で暴力的な夫にはもううんざり。ある夜、たまきはネットの掲示板に書き込みをする。「いいことがひとつもありません。誰か助けにきてください。」
本のタイトルはザ・ローリング・ストーンズの名曲から。たまきは夜をぶっとばせるのか。一気読み必至のストーリー、井上荒野のパンチの効いた傑作です。
『夜をぶっとばせ』
著者:井上荒野
出版社:朝日新聞出版
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*『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』
*『夜をぶっとばせ』
Love, まっこリ〜ナ
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