朝の過ごし方を変えてよかったこと。ヘザー ブラッキンさんの朝美人インタビュー

 

自分らしく心地よく朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。

今回は、ホームスタイルプロデューサーとして活躍される、へザー ブラッキンさんにお話しをお聞きしました。

File136 ヘザー ブラッキンさん (ホームスタイルプロデューサー、住空間収納プランナー)

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©文藝春秋

プロフィール

父はイギリス人、母は作家の森瑶子。東京で生まれ、インターナショナルスクールを卒業後、イギリスでインテリアデザインを勉強。卒業後はベルギーのインテリアデザイン事務所に就職。 ベルギーで駐在していた夫と出会い、2000年に日本帰国。現在はホームスタイルプロデューサーとして、インテリアや収納を中心にライフスタイルの提案。アメリカの大手インテリアサイトHouzzの記事を提供するコントリビューターとしても活躍中。新刊「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり インテリア垢抜けテクニック50」が好評発売中。

■ブログ:http://seikatsu-homelifestyle.blogspot.jp

■Instagram:@heather_at_homelifestylejapan

ヘザーさんの普段の朝の過ごし方について教えてください。

Q1 デトックスウォーター

朝一番に欠かせないのがデトックスウォーター。レモンときゅうり、ミントとおろし生姜に漬け込んだお水を毎朝、大きなグラスいっぱい飲みます。その間にお湯を沸かし、紅茶を淹れます。紅茶はイギリス流にマグカップにミルクをたっぷり入れるのが好きです。この2つの飲み物から1日が始まります。

起きてからすぐはあまり食欲がないため、朝ごはんは主人とは別々。私は主人を送り出し、ひと段落してから一人で食べます。

毎朝、愛犬ビアデッドコリーのボニーと一緒にお散歩がてら主人をバス停までお見送り。時間がある時は40分ほどのウォーキングをするようにも心がけています。

朝ごはんはその日によって違いますが、フルーツのみの日もあれば、シンプルにクロワッサンやイングリッシュマイン、休みの日にイングリッシュブレクファーストを作る日も。

朝食後、簡単なお掃除をした後、仕事を始めますし、その日が外での仕事や打ち合わせがあれば準備をして出かけます。

朝時間を楽しむようになったキッカケと、変えてよかったことを教えてくだい。

リビングがちょうど南東向きで、日が昇るのが見られます。早起きをしてここでぼーっとテーブルに置いてある洋書を見ながら過ごすのも好きです。

昼間はなかなかソファでゆっくり本を見ることはできないので、貴重な時間です。部屋に入ってくる光がとても綺麗で、この時間を利用して写真を撮るのもひとつの楽しみになりました。

私のインスタグラムには、朝の光を浴びたテーブルの上の風景の写真がたくさんあります。この時間帯に撮る写真がもっとも好きなので、飲んでいる紅茶や、近くに置いてある本やお花などを使ってよく撮ります。

早起きして一人時間を楽しむなんて昔は考えられなかったことですが、日中は仕事や家のことを考えながら過ごさなければいけないのと比べて、何もプレッシャーを感じないのんびりした時間はこうやってつくればいいんだ、と分かってから楽しむようになりました。

Q1-2日差し リビング

朝使うもので、お気に入りのアイテムをひとつ教えてください。

ボダムの大きなマグカップ。紅茶にミルクを入れた時に冷めてしまわないようにこの大きくて厚手のしっかりとした重圧感のあるマグカップを使っています。

他にもお気に入りのマグカップはあるのですが、朝一番の紅茶はなぜかこのマグカップでないといけないのです。厚みもあるので他と比べて保温性もよく、ミルクティーがたっぷり入り、ゆっくり時間をかけて飲めるところが嬉しいです。

真っ白でシンプルなため、テーブルに置いてもインテリアに馴染むところも気に入っています。

Q2ボデムのマグカップ

朝のお気に入りスポットを教えてください。

ベルギーのブリュッセルに住んでいた頃、近所にあったLe Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)で週末朝ごはんを食べてゆっくりした時間を過ごすのが好きでした。日本でも数年前からお店ができましたね。

カフェの隣にある売店で新聞を買い、美味しいコーヒーと数種類のパンの朝ごはんセットを頼み、のんびりとした時間を過ごしたり、友達と待ち合わせてブランチをするのが週末の朝の過ごし方でした。

当時住んでいたマンションと会社の間にあったため、時々パンだけ買って会社で朝ごはんを食べることも。ベルギーはパン屋さんが多く、会社の途中や近くで買って机で朝ごはんのパンをかじりながら仕事をしている光景は決して珍しいことではありません(笑)。

今でも時々ベルギーへ遊びに行くと必ず朝はそこで食べます。一人で来ている人、カップル、お友達同士など、あらゆるタイプの人たちが静かに朝の時間を過ごしている大人の雰囲気が今でもとても好きです。

Q3お気に入りスポット

 

新刊「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり インテリア垢抜けテクニック50」では、誰でも真似できそうな簡単な部屋作りのアイデが詰まっていますよね。朝時間.jpの読者さんにおすすめのテクニックを1つ教えていただけますか。

小石を花瓶に入れたブックエンドはとてもおすすめです。簡単に作れて、重さもあって本もしっかり支えてくれます。また、石の質感と色が自然なため、お部屋に優しさを与えてくれます。どんなスタイルのインテリアでも合うのではないでしょうか。

もちろんブックエンドだけとしてではなく、小石をガラス瓶にただ入れて飾るだけでも素敵です。花瓶は、私はIKEAのRektangelシリーズの、シンプルな正方形のものが好きです。

ブックエンドとして使う場合は、丸い花瓶よりも正方形の方が、ぴったりフィットして安定感もあって良いと思います。もちろん、小石に限らず、多少の重さがあればなんでも好きなものを入れてもOKです。

与論島から持って帰ってきた白い砂を入れたりもしましたし、本でも紹介している、シーグラスを使っても素敵です。花瓶さえあれば作れる、お金が全くかからないテクニックです。

©文藝春秋
©文藝春秋

私だけの朝のお楽しみを教えてください。

毎日ではありませんが、時々お散歩がてら愛犬ボニーと、早朝から開店している近所のパン屋さんへ行くことです。中でパンを買っている間、ボニーは外でおとなしく待っています。

好きなのはクロワッサンとパン・オ・ショコラ。いつも同じものばかり買うのでお店の人にも言わなくても分かってもらえるぐらい。

そのパンを、特別な「マイバッグ」に入れて、ボニーが持って帰ります。自分ではお手伝いをしてくれているつもりなのでしょうか(笑)。これをするのが大好きで、ボニーもパン屋さんへ行くのが大好きなんです。私だけの朝の楽しみだけではなく、ボニーの楽しみでもありますね。

そんなボニーの姿を見るとすごく幸せを感じ、いい1日になるな~と思ってしまいます。そして家に戻り、2杯目のミルクティーを淹れて一人で朝ごはんを楽しみます。

Q5朝の楽しみ方

 

新刊「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり インテリア垢抜けテクニック50」

©文藝春秋
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日本のふつうのお部屋でも、少しの工夫で憧れの外国風に大変身!ホームスタイルプロデューサーとして雑誌やウェブで活躍しているヘザーさんが、東京郊外の集合住宅の自宅を隅々まで大公開。「イケア」「無印良品」「100均」のアイテムも活用した、誰もが真似できる“外国風インテリア”の裏ワザ満載です。

壁紙を貼りかえるような大げさなことではなく、さりげないアイテム使いのテクニックは、思わず「なるほど~!」と声がでてしまいました。目から鱗の50のテクニックを披露されている一冊です。お部屋の雰囲気をかえるヒントがもらえますよ。

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朝美人のある一日の過ごし方

▼ヘザー ブラッキンさんの場合
6:00~6:30
起床、デトックスウォーターを飲み、紅茶を作る準備。一人時間を楽しむことも。ネットでニュースをチェック。
7:20
犬の散歩がてら、主人をバス停までお見送り。(またはボニーを連れてウォーキング)
8:00
帰宅、シャワー、朝ごはんを食べながらメールのチェック、インスタグラムのアップ。
9:00
片付け、簡単に家事をする。
9:30
仕事部屋へ行き、メールへの返事、ブログを書く、仕事を始める。
12:00
ランチ 残り物や簡単パスタ、サンドウィッチ+ミルクティー。
13:00
仕事に戻る
15:00
アフタヌーンティー…とは言っても、仕事をしながらミルクティー4杯目。(イギリス人はこのように、1日何杯も紅茶を飲みます)
16:00
(冬)犬の散歩。暗くなる前に1時間ほど一緒に遊び、近所の犬友達と情報交換。(夏は18:00に散歩。17時頃に晩御飯の下準備をしてから。)
17:00
帰宅後、仕事をもう一踏ん張り
18:30
夕食の準備
19:30
主人が帰宅。夕食タイム。
20:30
片付け、お風呂、のんびりタイム(おしゃべり、読書、ネットを見る)または仕事の原稿を書く。
22:00
寝る準備、ベッドで読書。
23:00
就寝

 

まるで物語の中のワンシーンのようなボニーとのパン屋さんへのお散歩。すごくかわいいですね。お話しを伺っているととても優雅に生活を楽しまれているように感じたのですが、スケジュールをみると日中、時には夜までお仕事をされていることも…!でも、どこか余裕を感じさせられるのは、朝の時間のひとり時間の過ごし方にあるのかもしれませんね。(朝時間.jp編集部)
 

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