今日のカフェボンボンの本棚は、『夏休み』。
「夏休み」をテーマにした作品を集めた名作短編集。江國香織、角田光代、片岡義男、万城目学、秋元康らの作品11編を収録しています。いくつもの夏がつまった一冊をどうぞ。
『夏休み』
編者:千野帽子
出版社:KADOKAWA
夏休みはまだ始まったばかり。まっさらな8月がまるごと目の前にある。
夏のきらきら輝く日々を実感させてくれるのがこの本。海水浴、花火大会、初めてのアルバイト、甲子園の憧れの人。夏休みの懐かしい思い出やあの頃のときめきがよみがえってくる。
角田光代が「夏の出口」で描くのは、夏のもたらす熱を持て余す女子高生たち。高校最後の夏休み、ナンパで有名な島へ旅した彼女たちを待っていたのは……。
ひときわ印象的なのは「おなじ緯度の下で」の主人公の夏。夏休みを自由気ままに過ごすうちふいに恋に落ちる17歳を、片岡義男らしいカラリと乾いた空気のなかで描きます。
夏がずっとこのまま終わらなければいい。そう願わずにはいられないまぶしい夏休み。夏の昼下がりや旅先での読書にもおすすめの一冊です。
Love, まっこリ〜ナ
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