暖冬と言われている2015年冬。11月中旬までの東京はアウター要らずの日も多かったですよね。
ここ最近、ぐっと気温も下がり、「インフルエンザや風邪が流行ってるよ」が挨拶代わりに。今年のファッションのトレンドは、病気も吹き飛ばすくらいのキレイ色!ぜひ、軽やかに羽織って冬の主役になって。
小結 得意技:ふわモテアンゴラ
今年のニットトレンドに一躍躍り出た、ロングカーディガン。毎シーズン、ニットアウターは必ず出ますが、今年の特徴は、スニーカーやブーティなどに合わせても、足のくるぶし位までギリキリ裾が長いのが特徴。同様に、袖も長いんです。
ガウンのようにざっくり羽織れて、そのボリューム感はコートの代わりにもなれるほど。そして、大人の女性に着て欲しいのが「ふわっ」とした成分、“アンゴラ”が含まれているニット。ウール100%のどっしりとした落ち着きと暖かさも好きですが、冬だからこそ、「ふわモテアンゴラ」を。
くしゅっと手先までニットを伸ばして白い吐息を吐きながらホットココアを飲む。こんな楽しみは、アンゴラ成分の醍醐味です。ぜひ、今年の冬はロングニットにトライしてみては?!
「ふわモテアンゴラ」の弟子、定番ニットも袖丈が長いのが特徴。黒なら辛口スタイルにも似合います。
関脇 得意技:“キュン”の普遍性
前世がフランスの古城に住む貴族だった事があると言われた事があります。(ほんまかいな?!)女性なら誰しも、繊細なレースや優美な織物に心惹かれるもの。今年のトレンドのひとつに、「クラシカル」がありますが、写真のようなアンティークテイストのコートは、人気ブランドでも毎年必ず出てきているんですね。普遍的な女性の心情を写しだしているのかもしれません。
何十年経ってもトレンドとは関係無く着続けられて、時には着ない年があったり、また数年後着たり。そんな猫と女主人のようなアンニュイな関係は、クローゼットから出す度に、袖を通す度にキュンと心が踊る1枚。冬の贅沢です。
大関 得意技:ペールカラーで誰もを‐3歳肌
いつからチェスターコートが冬、世の女性たちの定番アウターに踊り出て来たっけ・・・?と、思い出すこと数年前。毎年私はチェスターコートには苦虫を潰す思いで観てきました。きっと似合わない、「着わず嫌い」だったのです。
それが今年、またもや登場し、いよいよ定番化。ペールカラーに染まったそのコートたちは、冬の寒々しい空気を、ぽっと明るくしてくれるような、大人の女性の肌をマイナス3歳若返らせてくれるようなキレイ色。
どうして「着わず嫌い」か思い出すと、黒、茶、グレーのチェスターが今まで主流だったから。今年は、ペールカラーのチェスターが定番コートの中では買いです。
横綱 得意技:普通じゃないぜ!
ダッフルコートは3代目。学生の頃のアメリカ古着に、社会人1年目のブルックスブラザーズのネイビー。そして今、会う人毎に褒められるのがこちらのダッフルコート。冬に着るサックスブルーは、夏に着るハイビスカス柄のワンピースのように、朝1番のテンションを上げてくれます。
ペールカラーは甘いかな?と思いきや、こちらの場合はシンプルでコンパクトなデザイン。ダッフルコートはフロントボタンのトグルが木製で白いロープ仕様で留める形が多いのですが、こちらは水牛のような黒いトグル。木製だと甘すぎてしまうだろうディテールも、きちんと計算されて「辛口×Sweet」のコンビネーションが大人の女性のダッフルコートと言えます。
普通のダッフルじゃ物足りない、色々な経験を経た大人のあなたへぜひ、オススメです。