【朝の小説:シンデレラの朝ごはん】5章「裸足のままで」Vol.45 巻き戻せない時間

 

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私には何も話してくれないのだと思うと、いきなり奈落の下に落とされたかのように落ち込んだ。

そして、裕也がもしその事実をも分析できていたら、どうしようかと思った。そうであれば、裕也はきっと恋愛に絶望してしまう。

あの4ヶ月前に戻すことはできないのかと。

その夜、久々にコンビニアイスに手をつけてしまった。

裕也にメッセージを送った

「今日もありがとう。シンデレラタイムに眠ってね」

私が裕也にできることが何かはまだはっきりしない。

でも、そばにいて支えたい気持ちをそっと伝えたい、そう思った。

そのメッセージを送ってしばらくスマホを握りしめていたら、紗江からのメッセージが届いた。

胸騒ぎがしながらも、私は、何か覚悟を決めていた。

(この小説は、毎朝4時更新です。続きはまた明日!)

 

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物語の登場人物

佐藤奈美(30)特許取得を専門とする弁理士事務所に勤める事務員。

結城紗江(30)中堅劇団の舞台女優。奈美と大学サークルの同期。

森野由加利(30)投資銀行に勤めるキャリアウーマン。奈美と大学サークルの同期。

近藤安子(30)専業主婦。一児の母。奈美と大学サークルの同期。

遠野裕也(30)紗江の大学時代の恋人。

伊藤慶太(34)奈美の行きつけの美容室のスタイリスト。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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