今日のカフェボンボンは、『生きがいは愛しあうことだけ』。
元歌手→元書店主→現在、歌手。ユニークなプロフィールをもつ早川義夫のエッセイ集。歌うこと、生きることの意味を問い続ける日々をつづります。
『生きがいは愛しあうことだけ』
著者:早川義夫
出版社:筑摩書房
伝説のバンド解散後、ソロアルバムを発表するも音楽活動を停止。苦い過去を引きずり、早くおじいさんになりたかった僕。でももう一度最初から歌いたかった。不器用で心優しい著者の胸の内が赤裸々に語られる。
「いい人に出会えれば、いい人になれる」
「いい音楽は、自分が何者なのかを映し出す」
「いい音は、身体の中を通って来るから濡れている」
「悲しくて色っぽくなきゃ音楽じゃない」
まっすぐストレートな言葉が心に届くとドキンとする。カッコつけてない率直な語り口は「ねえねえ、どう思う?」と話しかけられているみたい。
くせのない人が好きだという。音楽もそう。「普通なんだけど、実はすごい音楽がいい」それからもうひとつ。「普通なんだけど、Hな女性がいい」早川さんの恋と音楽の根っこは同じ、いつも重なり合う。
前に進む勇気をくれるエッセイ。でもね、この言葉を読むと涙が出ます。
「わかり合いたかった人とわかり合えなかった寂しさに比べれば、独りでいることなどちっとも寂しくない。」
Love, まっこリ〜ナ
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