今日のカフェボンボンは、『とまっていた時計がまたうごきはじめた』。
音楽、震災、隕石、お笑い、友人について。細野晴臣が音楽家の鈴木惣一朗を相手にさまざまなテーマで語りつくす。ひとりのアーティストの心の変化をリアルに感じられる本です。
『細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた』
著者:細野晴臣・鈴木惣一朗
出版社:平凡社
対談は大震災後1年あまりしてから始まった。
震災のあと誰もが体験した大きな変化。細野さんの場合、それはやはり音楽との関わり方に現れた。曲を書く気も起こらない日々が続き、自分がつくる音楽なんかいまはどうでもいい、昔のいい音楽を残したいと思いがより強くなってゆく。
震災から2年半以上が経った時、地震で倒れたままだった蓄音機を動かしてみたら、ちゃんと音が出た。蓄音機のゼンマイと自分の中の時間が重なり合って、とまっていた時計が再び動きはじめる……。
下町と珈琲とさまぁ〜ずが好きでパジャマが嫌いな細野さん。
彼の軽やかさが戻ってきた。
希望に向かって。
Love, まっこリ〜ナ
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