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アロハな本④ハワイを愛する人々の物語『カイマナヒラの家』

 

今日のカフェボンボンは、池澤夏樹の『カイマナヒラの家』

ワイキキの海辺の古い一軒家に暮らす、ハワイを愛する人々の物語。自分だけのパラダイスを探したくなる本です。

20130412

カイマナヒラの家
著者:池澤夏樹/写真:芝田満之
出版社:集英社

サーフィンにとりつかれた「ぼく」にとって、ハワイはいつだってハワイイだった。ハワイイはあの島々を呼ぶ本来の言葉。「リゾートとショッピングの人たちが行くのがハワイで、波に乗りにぼくが行くのはハワイイ」そんなふうに思っていた。

神秘的な島ハワイイを描く物語の主役は、ワイキキのはずれ、ダイヤモンド・ヘッドのふもとの家。部屋がいくつもある大きな家は楽園そのもの。目の前は海で、庭を横切ればそこはもう砂浜。ハワイイに魅せられたサーファーたちが自然に集い、思い思いに暮らしています。

家の住人たちのゆるやかなストーリーには、空と海、波、レイ、神話などが散りばめられ、ハワイを知り尽くした作家・池澤夏樹ならではの一冊となっています。

ハワイイの「朝時間」は、ターコイズ・ブルーのヴァンにボードを積んで遠出する朝。

「サーフィンに出会えたら、それでその人生はもう半分は成功なのよ」家の住人ジェニーのこのひと言が本を閉じたあとも心に残りました。

アロハな本特集こちらもどうぞ。
アロハな本①楽園ハワイの植物図鑑『ハワイアン・ガーデン』
アロハな本②虹を追いかける旅『夜の虹の向こうへ』
アロハな本③オールド・ハワイの風景を写した写真集『カイマナヒラ』

よい週末を。
Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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