今日のカフェボンボンは、楽園ハワイの植物図鑑。
フラやレイ、ハワイアン・キルトに使われる植物など約400種を紹介した、アロハ・スピリッツあふれる花の本です。
『ハワイアン・ガーデン 楽園ハワイの植物図鑑』
著者:近藤純夫
出版社:平凡社
色鮮やかな花が咲き乱れる熱帯植物園のようなハワイの島々。レイやフラ、ハワイアン・キルトにも、さまざまな花が伝統的に使われていますよね。
じつは、ハワイの植物の世界はすごく複雑。ハワイ固有の植物と外来種が共存し、種類は一万種以上。さらに、ポリネシア人が持ち込んだ伝統植物もある。けれど、固有植物は年々減って、いまや外来種がほとんどなのだそうです。
本書は、そんなハワイの現状を踏まえ、ブーゲンビレアなどの外来種とともに国立公園や森林にいまも息づくハワイ固有の植物を数多く紹介した、画期的なハワイ植物図鑑となっています。
花にまつわる歴史や神話、独特の用途が詳しく記されているのも魅力のひとつ。たとえば、ハワイを代表的する花ハイビスカスに、カメハメハ一世の頃までさかのぼる歴史があり、レイに使われるイリマの花には、フラの女神が変身したという神話があるそうです。
著者が魅せられたオヒア・レフア。甘い香りのするこの赤い花は、火の女神に捧げられているといいます。
ハワイの花の「朝時間」は、ハワイ固有種の白い花ナーヌ。
ナーヌの芳香が風に漂ってくると、良いことがある徴。
エキゾチックなハワイ名を口に出して読んでみるのも楽しい。自然と伝統文化が濃密に溶け合ったハワイが感じられる、貴重な一冊をどうぞ。
アロハな本特集こちらもぜひ。
*アロハな本②虹を追いかける旅『夜の虹の向こうへ』
*アロハな本③オールド・ハワイを写した写真集『カイマナヒラ』
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Love, まっこリ〜ナ
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