今日のカフェボンボンのおすすめは、『野の花と小人たち』。
画家の安野光雅さんによる、愛らしく懐かしい、野の花の画文集です。
『ハンディー版 野の花と小人たち』
著者:安野光雅
出版社:岩崎書店
安野光雅さんが1973年から75年まで、『母の友』の表紙として描いたもの。可愛らしい小人が遊ぶ野の花の絵には、それぞれの花に寄せる思いが添えられています。
最近の安野さんの絵のタッチとは少し違った味わいがあり、昭和の時代の懐かしさにあふれているところにとても魅かれます。
れんげ、たんぽぽ、しろつめくさ。ひめしおん、のぶどう、なわしろいちご。
1970年代にはまだ畑や原っぱが残っていたのでしょう。たくましい生命力を秘めつつも愛らしい花たちが、野や道ばたのどこにでも咲いていました。清楚なしろつめくさの絵に、遠い昔、この花を摘んで作った首飾りの思い出が重なります。
野の花の「朝時間」は、つゆくさ。
青い可憐な花が開くのは、朝露のまだ乾かぬうちだそうです。
ハンディー版の美しい小さな本は、プレゼントにもおすすめです。きっとやさしい心が伝わります。
みなさん、よい休日を。
Love, まっこリ〜ナ