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安野光雅が描く野の花

 

今日のカフェボンボンのおすすめは、『野の花と小人たち』
画家の安野光雅さんによる、愛らしく懐かしい、野の花の画文集です。

20121103

ハンディー版 野の花と小人たち
著者:安野光雅
出版社:岩崎書店

安野光雅さんが1973年から75年まで、『母の友』の表紙として描いたもの。可愛らしい小人が遊ぶ野の花の絵には、それぞれの花に寄せる思いが添えられています。

最近の安野さんの絵のタッチとは少し違った味わいがあり、昭和の時代の懐かしさにあふれているところにとても魅かれます。

れんげ、たんぽぽ、しろつめくさ。ひめしおん、のぶどう、なわしろいちご。

1970年代にはまだ畑や原っぱが残っていたのでしょう。たくましい生命力を秘めつつも愛らしい花たちが、野や道ばたのどこにでも咲いていました。清楚なしろつめくさの絵に、遠い昔、この花を摘んで作った首飾りの思い出が重なります。

野の花の「朝時間」は、つゆくさ。
青い可憐な花が開くのは、朝露のまだ乾かぬうちだそうです。

ハンディー版の美しい小さな本は、プレゼントにもおすすめです。きっとやさしい心が伝わります。

みなさん、よい休日を。
Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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