今日のカフェボンボンは、土佐の風物詩「日曜市」を描いた『にちよういち』。
毎週日曜日には、高知市追手筋に数多くの店が軒をつらね、高知市民や観光客でにぎわいます。活気あふれる市の様子と土佐弁が楽しい絵本です。
『にちよういち』
作:西村繁男
出版社:童心社
ある夏の朝、あつことおばあちゃんは、日曜市に出かけます。お城へ続く並木道には日の出から市が立ち、活気に満ちています。ふたりはゆっくり通りを歩いていきます。
「このまえのかぼちゃは、しっかりおいしかったきに、またもらおうか」とおばあちゃん。新鮮な野菜を売る店のおばあさんとの話も弾みます。あっちゃんは寄り道しながらぶらぶら。だって、やどかりや冷やしあめやら、気になるものがいっぱいあるんだもの!
店先の商品説明や看板も見てくださいね。夏服の女性のサンオイルのバッグにも注目です!
日曜市の「朝時間」は、南国の太陽。
トマトにスイカ、ひまわりや金魚も色鮮やかな夏の色です。
本文の会話は全部土佐弁です。高知出身の作者ならではですね。土佐の日曜市、ぜひ訪れてみたいです。本書が出版されたのは1979年のこと。当時の雰囲気をいまも味わうことができるでしょうか。
以前ご紹介した『おふろやさん』(西村繁男/福音館書店)もぜひ。そういえば、こちらの絵本にもあっちゃんが出てきます。同じ子かな?
楽しい日曜日を!
Love, まっこリ〜ナ