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物語のある広告コピー

 

今日のカフェボンボンは、ストーリーや情景が心に浮かぶ広告コピーを紹介した新刊本。

チョコレートやお茶づけに秘められた物語にドキドキしたりしみじみしたり。恋、女性、家族などのテーマに沿って、115の物語が並びます。

20130322

物語のある広告コピー
出版社:パイ インターナショナル

俳優の大滝秀治さんが息子役の岸部一徳さんに「つまらん!」と言う。あのキンチョールのCMが好きでした。

金鳥小説「父子水」は、このTVCMから派生したシリーズ広告。ある夏の休日。父は新聞を広げる息子の前で水性キンチョールを噴きまくる。「なぜどこへも行かんのだ」「疲れていて……」不器用なやりとりのあと、結局、父はいつものように「つまらん」という言葉を残して仏間に引っ込んでしまう。

じつは息子は再就職したばかりとか、父は最近俳句に凝っているといったバックストーリーが、父子の日常シーンをより味わい深いものにしてます。

かっこいいコピーも刺激的。でも、その背景にある小さな物語を知れば、商品がもっと身近なものになる。

いま、ぼくが聴きたい歌を、
いま、誰かがリクエストした。

ABCラジオの企業広告です。このあとにどんな物語が続くのかすごく知りたい。だって、こんなドキッとする嬉しい瞬間を、素敵なコピーが思い出させてくれたから。

本の表紙カバーのように、あたたかいハートを伝えてくれる一冊です。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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