今日のカフェボンボンは、『私の好きなもの』。
画家、デザイナー、料理家、スタイリストなど、さまざまな職業の69人のとっておきをご紹介。雰囲気のある美しい写真とともに楽しめる101本のコラム集です。
『私の好きなもの 暮しのヒント101』
著者:岡尾美代子、高橋みどり、東野翠れん、福田里香ほか
出版社:新潮社
コラムのジャンルは、みる、きく、きる、たべる、すむ、つかうの6つ。
ほんのいくつか例をあげてみると……。「みる」には、チチカカ湖上の草の島やオランダの島の光、イギリスの鉛筆博物館。「きく」は、カタルーニャの歌姫や口笛のCD。全方位型ソックスやメキシコのハンモック、積み木にピンホールカメラ、そのほかいろいろ。
写真家の吉村行雄さんの「きく」は、教会の鐘の音。ヨーロッパへ撮影に行くときの密かな楽しみが、鐘の響く街を訪れること。パリのノートルダム寺院はとくに音色が美しく、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレの鐘楼は重厚な音。メロディを奏でるカリヨンよりは、素朴な鐘の音が好きだそうです。
本書の「朝時間」は、午前5時の山羊。
デザイナーのヨーガン レールさんがインド西部の都市を訪ねた時に出会った光景です。早朝の旧市街の薄明かりに山羊たちがまどろんでいます。
珍しくって遊び心があるモノやコト。必需品ではないけれど、日々の暮らしに彩りを添えてくれるものが並びます。誰かの心の琴線に触れて、その人が大切に思っているものを教えてもらうのって楽しい。身近な人の「みる」や「きく」をあらためて知りたくなりました。
Love, まっこリ〜ナ
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