今日のカフェボンボンは、『本と女の子』。
乙女ごころを刺激するレトロモダンなブックカタログ。1960年代か70年代にかけて、女の子たちを夢中にさせた本や雑誌を紹介します。
『本と女の子 おもいでの1960ー70年代』
著者:近代ナリコ
出版社:河出書房新社
現在では当たり前になっているプレゼントやインテリアとしての本。その始まりともいわれるのが、サンリオの前身・山梨シルクセンターが出版したミニブック・シリーズです。水森亜土や内藤ルネらのキュートでセンチメンタルな詩集や小さな物語を世に送り出し、当時の女の子たちをとりこにしました。
画期的なシリーズの誕生とサンリオの本、新書館のフォア・レディース・シリーズ、『私の部屋』や『新婦人』をテーマに、魅力的な本の数々をカラー写真で詳しく解説しています。
フォア・レディース・シリーズの寺山修司『抒情シリーズ』には、宇野亜喜良の挿し絵。メルヘンとエロスがあいまった独特の空気が漂います。少し背伸びしたい女の子の気持ちに、これほどぴったりくる本はないと思います。
女の子の心をとらえて離さない何か。わかりそうでわからない。言葉にするとスルリと逃げちゃう。大人っぽいかわいさみたいなもの? 本書に紹介された本や雑誌を眺めていると、それがなんとなく見えてくる。
『本と女の子』の「朝時間」は、詩人・白石かずこの『恋に日曜日はないの』。
今日はバレンタイン・デー直前の日曜日。この心ときめくタイトルのような気分でいたいものですね! 昔もいまも変わらない「女の子」たちへこの本を捧げます。
Love, まっこリ〜ナ