今日のカフェボンボンの本棚は、『おうちのふく』。
新聞記者の行司千絵が休日にミシンで縫い上げる、世界でたった一着の服。行司さんの服を着た人たちの写真と心温まるエピソードをつづったエッセイです。服がつなぐ人の縁を感じます。
『おうちのふく―世界で一着の服―』
著者:行司千絵
出版社:FOIL
行司千絵さんが縫うのは、おうちで作るおうちで着る服。着やすくてチャーミングな「おうちのふく」は、なによりその人らしさにあふれている。
新聞記者が本職の行司さんは、休みの日に食卓に置いたミシンで服を縫う。洋裁は独学、自分の普段着とお母さんの服を作ってきた。「その服どうしたん? 私にも作って」と言われ続け、気心の知れた人の服だけ作るようになったという。
同じ服は作らないのがポリシー。一人一人似合う服も違うから。とても繊細な感覚でその人に似合う服を探り当てる。それはきっと、本人も気づいていない素敵なところを際立たせる服なのかもしれない。
そうして世界にたった一着だけの服、粋な黒マントやダッフルコート、優雅な白いリネンのワンピースが出来上がるのだ。
ああ、こんな服が似合うと思って作ってくれたんだ。ちょっと照れちゃうけど、すごく嬉しい。写真のみなさんは、そんな笑顔をしています。
自分の本当に好きなおしゃれをしたくなる。大好きなシャーリングのワンピースを着てみよう。夢がふくらみます。
Love, まっこリ〜ナ
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