BLOG

世界で一着の服『おうちのふく』

 

今日のカフェボンボンの本棚は、『おうちのふく』

新聞記者の行司千絵が休日にミシンで縫い上げる、世界でたった一着の服。行司さんの服を着た人たちの写真と心温まるエピソードをつづったエッセイです。服がつなぐ人の縁を感じます。

20150916
おうちのふく―世界で一着の服
著者:行司千絵
出版社:FOIL

行司千絵さんが縫うのは、おうちで作るおうちで着る服。着やすくてチャーミングな「おうちのふく」は、なによりその人らしさにあふれている。

新聞記者が本職の行司さんは、休みの日に食卓に置いたミシンで服を縫う。洋裁は独学、自分の普段着とお母さんの服を作ってきた。「その服どうしたん? 私にも作って」と言われ続け、気心の知れた人の服だけ作るようになったという。

同じ服は作らないのがポリシー。一人一人似合う服も違うから。とても繊細な感覚でその人に似合う服を探り当てる。それはきっと、本人も気づいていない素敵なところを際立たせる服なのかもしれない。

そうして世界にたった一着だけの服、粋な黒マントやダッフルコート、優雅な白いリネンのワンピースが出来上がるのだ。

ああ、こんな服が似合うと思って作ってくれたんだ。ちょっと照れちゃうけど、すごく嬉しい。写真のみなさんは、そんな笑顔をしています。

自分の本当に好きなおしゃれをしたくなる。大好きなシャーリングのワンピースを着てみよう。夢がふくらみます。

Love, まっこリ〜ナ

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

Love, まっこリ〜ナ

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング