今日のカフェボンボンは、動物たちの楽園がよみがえる『もうひとつの場所』。
刺繍やビーズで一針一針縫い上げた美しい「図鑑」。絶滅・絶滅危惧種をテーマに、動物や鳥、恐竜、昆虫、草花など230種を収録しています。糸や布を使った作品で注目のアーティストによる見事な一冊です。
『もうひとつの場所』
著者:清川あさみ/監修:今泉忠明/文:網倉俊旨
出版社:リトルモア
ドードー鳥、青い鹿、黄金の魚、アンモナイトなど、かつてこの地球にすんでいた生き物たち、いままさに絶滅の危機に瀕しているものたちが、楽園によみがえります。
たとえば、夜の海底に眠るメガロドンは、2500万年から600万年前には世界中の海に棲息していたという巨大なサメ。夜の海は神秘的で、メガロドンは楽しい夢を見ながら眠っているようです。花に群がる蝶や熱帯の森の方が華やかで見栄えがするけれど、私は、こういう黒を基調としたシックな作品に魅かれます。
“もうひとつの場所”の「朝時間」は、幻の鳥ケツァールが飛ぶ熱帯の森。
鳥や動物たちの声が聞こえてきそうです。
気が遠くなるような根気のいる手仕事から生まれた、豪華絢爛な本。クリスマスの贈り物にもおすすめです! 危機に瀕した環境へ目を向けるきっかけにもなるかと思います。
Love, まっこリ〜ナ