今日のカフェボンボンは、日本の伝統的なカットガラス・切子を紹介した本を。
NHKで放送中の『美の壺』のアート観賞マニュアルの一冊です。切子の美しい世界を写真とともに気軽に楽しめます。
『切子(NHK美の壺)』
編集:NHK「美の壺」制作班
出版社:NHK出版
切子の歴史が始まったのは江戸後期、オランダから伝わったギヤマンを目指して作られ始めました。江戸の町には小さな工房がいくつもあり、職人はガラスを手作業で刻んでいたそうです。光の屈折による虹彩は万華鏡のよう。繊細な手仕事は息をのむ出来映えです。
和食器や酒器だけでなく「軸端」という江戸切子があるのを知りました。掛け軸などを巻き取るための軸の両端に、切子のカットが奥ゆかしくほどこされています。「江戸の小粋と薩摩の重厚」といった項目も興味深いですね。切子の技と歴史、江戸切子や薩摩切子の名品をお楽しみください。
切子の「朝時間」は、虹の色が浮かぶ江戸切子。
切子は眺めるだけで本当に涼し気です。今日は夏日になりそう。こんな日は切子のグラスでお酒をのみたいものです。
よい週末を!
Love, まっこリ〜ナ
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