今日のカフェボンボンは、丸ごときいちごの絵本『きいちごだより』。
岸田衿子の生き生きとした文章と古矢一穂のやわらかな絵の世界。朝から和めるおすすめの一冊です。
『きいちごだより』
絵:古矢一穂/文:岸田衿子
出版社:福音館書店
日本に自生するさまざまな種類のきいちごが登場する。きいちごの絵は実物大!!
きいちごを紹介してくれるのは動物たち。自分の村のきいちごのことを手紙に書いて友だちにお便りします。読者は愛らしい手紙を読みながら、きいちごについて自然と知ることができるのです。
みちくさとうげのりすのりすえさんからくまのくまたくんへ、今朝、川へ降りる道で、みかん色の甘いもみじいちごを見つけたよ、という手紙が届きます。
やぎのめえこや、かたつむりのぐるぐる、うしのねむこ……。動物たちの個性が手紙に伺えるのが楽しく、きいちごの生える場所が村の名前から連想できるのもいいですね。野山の道ばたに生えるなわしろいちごの村は「のはらひがし」、海の近くに育つかじいちごの村は「ざんぶりみさき」というように。
子どもがこの本を読んだなら、きっと、自分のお気に入りのきいちごと動物を見つけて、誰かさんに手紙を書いちゃうかもしれません。私も地図を作って、地名を入れて、動物たちの交流関係を描いてみたくなりました。
きいちごの「朝時間」は、雨あがりの朝のなわしろいちご。赤い実がきらきら光っています。
以前ご紹介した岸田衿子さんの詩集『ソナチネの木』、『たいせつな一日』もおすすめです!
Love, まっこリ〜ナ
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