今日のカフェボンボンは、『ブレーメンの音楽隊』。
グリム童話の名作を美しい絵本でお楽しみください。
『ブレーメンの音楽隊』
著者:グリム兄弟/リスベート・ツヴェルガー/訳:池田香代子
出版社:BL出版
『ブレーメンの音楽隊』といえば、ロバの背中に犬が乗り、その上に猫、てっぺんにオンドリ。まっ先にこのシルエットが思い浮かぶ。年老いて働くことができなくなった動物たちが、ブレーメンの町の音楽隊に入ろうと、町を目指す物語にいつも心引かれてきた。
本書の挿し絵を描いたのは、オーストリア人の絵本画家リスベート・ツヴェルガー。彼女の絵は、夢の世界に遊ぶように幻想的でありながらリアリティーがある。年老いたロバや犬の静かな表情からはあきらめと悲しみが伝わってくる。
この物語でいちばん好きなのは、最後にみんなが一緒に暮らすところ。ツヴェルガーの絵本でもやはり最後の1ページがいい。リュートや太鼓が置かれた緑の庭をいつまでも眺めていたい。
ブレーメンでなくても幸せはここにある。そんな温かさにあふれています。
Love, まっこリ〜ナ
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