今日のカフェボンボンメニューは、『京都でのんびり』。
京都育ちの人気イラストレーターが、とっておきの散歩道を案内してくれます。
『京都でのんびり 私の好きな散歩みち』
著者:小林由枝
出版社:祥伝社
縁がわで「りぼん」を読みながら豆もちをほおばるのが好きだった。私、この一文にやられました。りぼん!? 豆もち!! しかも生粋の京都っ子。この人に案内されてみたいと思いました。
イラストははんなりと、散歩道は渋く。著者がとくに好きだという昔ながらの細道、抜け道、辻子。秘密のにおいがする京都の路地裏に、すっと迷い込んでみたくなります。
絵を描く人の目線が伺えるのも、本書の楽しみのひとつです。たとえば、天気が良い日には、下鴨神社の境内の屋根が美しい曲線の影を作るとか。
北野方面に散策に出かけたら、ぜひ古い花街の上七軒へ。この季節、歌舞練場のビアガーデンが大人気なんですって。日本庭園で芸妓さんや舞妓さんがおもてなししてくれるそうです。粋でハイカラな町、緑濃く水音の聞こえる散歩道……。さまざまな京都がつまったガイドブックです。
京都散歩の「朝時間」は、森の中の小さな図書館。
京都御苑の森の文庫で本を選んでひと休みしましょう。本のお供には、葛の黒みつときな粉の黒みつ団子などいかがでしょう?
上の写真は「店出し」(デビュー)の日の舞妓さん。先日、祇園で偶然見かけました。お茶屋さんに一軒一軒あいさつまわりをする様子が初々しかったです。
Love, まっこリ〜ナ