今日のカフェボンボンおすすめメニューは、朝倉世界一の『春山町サーバンツ』。
ためいき混じりの朝もキラキラ輝くコミックです。
『春山町サーバンツ』
著者:朝倉世界一
出版社:エンターブレイン
待望の新作の舞台は、東京都渋谷区春山町。この町で生まれ育った巻村鶴子は、区役所出張所勤務の公務員として、ドキドキ緊張の初出勤。初仕事は地域の情報新聞『春山町サロン』を作ること。しかもいきなり編集長……。右も左もわからない鶴子が、地元の人たちに助けられながら、超新米編集長として社会人の第一歩を踏み出します。
渋谷区内といっても、春山町はいたってローカルな町。鶴子もご近所さんものんびりムード、のどかな空気が漂います。
私自身そうなんですが、地元にくらすことの心地よさにあふれています。子どもの時から知られてるので秘密もなく、まあ、それがわずらわしく思えるときもあるけれど、地元っ子同士すぐ集まれる気安さもいいんですよね。
若い鶴子が知らないずっと昔の出来事も今につながっていて、秘められたロマンスが誰かの心の中で輝き続けていたりする。これにはしんみりしました。懐かしさやあきらめをそっと包んでくれる町。ときめき、嬉しさももっとこの町から生まれるといいな。
鶴子が春山町のこと、どんなふうに記事にしていくのか楽しみです。どこまでも突っ走っていっていいんじゃないの、と思ってます!『デボネア・ドライブ』みたいにね。
春山町の「朝時間」は、春山町公園のラジオ体操。鶴子と同級生の懐かしい思い出のシーンです。本のイメージのスイーツは、はるやまめもち。春山町名物の大福です!
ちょっと気持ちが弱っている朝に読むと効きます。朝倉世界一さんならではのファンキーで優しさあふれる本をどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ