おはようございます。朝時間アンバサダーで、ダイエットインストラクターの岩瀬結暉です。
ダイエットを始めて、すぐに体脂肪が落ちる人と、なかなか落ちない人がいます。この差は、体内の糖の貯蔵庫に残っているストックの量によるものです。
今日は、ダイエットの基本として知っておきたい、食事、特に糖と身体の仕組みを解説します。
糖の貯蔵庫って?
糖質を摂取すると、体脂肪になる前に、エネルギーとして使用するための3つの貯蔵庫にストックされます。
糖は体内でグルコースに変換され、まず血液に15g貯蔵。今、使うためのエネルギーとしてストックされます。そして、肝臓に100〜120g。血液中のグルコースが少なくなると、補充するための貯蔵分になります。
次に、筋肉に250〜500g。筋肉が多いとストック量も多くなり、主に筋肉運動をする際に消費されます。
これら、貯蔵庫に蓄えられる360〜630gの量を超えて摂取した糖は、体脂肪に変換され無限に蓄えられます。一般的な生活をしている女性なら、貯蔵分は350〜430gあたりが妥当だと思います。
つまり痩せるためには、肝臓や筋肉に蓄えられたグルコースをエネルギーとして使い切ること。体脂肪の燃焼は。そこから始まります。
普段から糖質を減らして生活している人は、貯蔵庫に空きがあるので多少糖質を多く摂っても簡単に太りませんし、糖を減らすとすぐに脂肪が減っていきます。
普段から糖質を摂取している人は、貯蔵庫は満タンなので糖質を多めに摂るとすぐに太りますし、糖を減らしても貯蔵庫が空になるまで時間がかかるので痩せにくいということになります。
貯蔵庫を空にするには?
まずは、糖質制限を行います。米、パン、麺類、甘いお菓子などを減らし、1日の糖質摂取量を20~50g以下に制限します。
糖質が少ない食品を(肉、魚、卵、野菜類など)中心に食事を構成。例えば、米・パン・麺などは全く摂取せず、調味料や野菜に含まれる糖質だけの摂取に切り替えれば、一般的な生活を送っている人なら1〜2日ほどで貯蔵庫は空になるはずです。
有酸素運動(ジョギング、ウォーキングなど)は、糖質貯蔵を使い切るために有効です。筋トレは、筋肉中のグルコースを消費します。
また、運動は空腹時に行うことで、体脂肪燃焼をさらに促進できます。
体脂肪が燃え始めるまでには時間が必要と知っておく
体内のグルコースが枯渇すると、体脂肪やタンパク質を分解してエネルギーを作り出します。このプロセスを「ケトーシス」と言います。通常、糖質を制限してから2~3日後にケトーシス状態に入ります。
ここで、糖質制限を続けると効率よく体脂肪が燃焼していきます。
ケトーシスに入ると、脂肪だけではなく、たんぱく質も分解されてエネルギーになります。筋肉が減らないよう、食事でたんぱく質をしっかり摂取して、筋肉を育てるために運動も行いましょう。
体内のグルコースが減ると水分も失われやすくなるため、水分補給を心がけます。塩分やカリウム、マグネシウムなどの電解質も意識的に摂ることで、ケトフルーと呼ばれる頭痛や倦怠感を防ぎます。

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まとめ
貯蔵庫が空になり、ケトーシスに入った時期なのに諦めてしまう人は意外に多いです。
糖質を減らしながら、たんぱく質と野菜をしっかりとる食生活を、まずは1週間続けてみましょう。
注意点
- 極端な糖質制限は体に負担をかける可能性があるため、長期間続けるのは避けてください。特に糖尿病や肝臓疾患がある方、妊娠中の方は医師に相談してください。
- はじめのころは「ケトフルー」と呼ばれる倦怠感や頭痛などが起きることがありますが、数日で収まることが一般的です。
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☆この連載は【隔週火曜日】更新です。次回もどうぞお楽しみに!